安治川親方(元安美錦、青森県深浦町出身)が部屋開き 古里出身力士の育成にも意欲

部屋開きの後、記念撮影に納まる安治川親方、絵莉夫人(後列)と安櫻(前列左から2人目)ら弟子たち=16日午前、東京都江東区(代表撮影)

 大相撲伊勢ケ浜部屋から独立した安治川親方(元関脇安美錦、青森県深浦町出身)が東京都江東区に安治川部屋を起こし16日、現地で部屋開きが行われた。安治川親方は「相撲という文化の中にいることを大切にしながら稽古を重ねて、力士として、人として成長できる場にしたい」と決意を披露し、青森県出身の力士育成にも意欲を見せた。

 部屋開きには師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士、つがる市出身)や同じ伊勢ケ浜一門の浅香山親方(元大関魁皇)ら関係者が出席。神事の後、取材に応じた。

 安治川親方は「新たな一歩を踏み出した。ここから気を引き締めて指導しなければという気持ちや、わくわくする気持ちなどいろいろと湧き出ている」と語った。

 一時期に比べて出身力士が減っている郷土への思いについては「青森とも協力し、自分も応援してもらった古里だということを大切にしながら一生懸命育成していきたい」と意気込んだ。

 安治川親方は昨年12月に独立し、これまで江東区内に仮住まいだった。現在、部屋には親方のおいで深浦町出身の序二段安櫻(五所農林出)ら力士4人と呼び出し1人が所属している。

© 株式会社東奥日報社