モーリスレベロで10位に終わったU-19日本代表…覚えておきたい「年齢差」と「愛媛MF行友翔哉」

旧トゥーロン、モーリスレベロトーナメントに出場したU-19日本代表。

チームは城彰二氏を兄に持つ城和憲監督のもとで大会に臨み、1勝2敗でグループステージ敗退という結果に終わった。

DAZNが3試合のハイライトをYouTubeで配信している。

日本 2-1 モロッコ

得点者:
内野航太郎(72分)
石井久継(81分)

日本 0-2 パナマ

日本 1-2 コートジボワール

得点者:
行友翔哉(20分)

初戦でモロッコに逆転勝ちを収めた日本だったが、その後はパナマとコートジボワールに連敗。

グループステージ最下位で9-10位の順位決定戦に進み、U-22地中海選抜と対戦するも3-3の打ち合いの末にPK戦で敗れた。

順位決定戦では石井久継が2ゴール、行友翔哉が1ゴールを記録。日本は10位で大会を終えている。

前々回の2019年大会、田中碧の活躍で準優勝に輝いたことを考えれば残念な結果に終わってしまったが、この大会はチームによって思惑が大きく異なることで知られる。

具体的には、23歳以下であればどんなチームで参加しても良いため、参加国によって世代にばらつきがあるのだ。

今大会の日本のグループで言うと、日本が2004年生まれから下の「U-19」で臨んだのに対し、モロッコは1歳年上の「U-20」。同様にパナマは「U-22」、コートジボワールは「U-21」のチームだった。

つまり、日本は3試合とも年上のチームと対戦したことに。もちろん、フィジカル面に代表される“差”は年齢によるものだけとは限らないが、頭に入れておく必要はあるだろう。

ちなみに、準優勝した2019年大会の日本は翌年の東京五輪に向けたチームだったため「U-22」だった。

今大会の日本で活躍が光ったのは、J3の愛媛FCでプレーする18歳のMF行友翔哉だ(※モーリスレベロではFW登録)。

初見で読める人はまずいないであろう名前は「ゆくとも とき」と読む。「しょうや」では「とき」だ。

山口県山口市の生まれで、U-15までは地元のレノファ山口FCに所属。U-18から瀬戸内海を渡って愛媛FCの一員となり、今年トップ昇格を果たした。

ただ、2種登録されていた昨季からJ3で6試合に出場。なんと3ゴールを記録している。高校3年生なのにJ3で6試合3ゴール!

主に中盤のサイドでプレーする行友だが、魅力はシュート能力の高さ。以下は昨年4月に愛媛FCが配信した行友のシュート練習の様子だ(※左から右足でシュートしているのが行友)。

シュートが上手すぎる…。今回のモーリスレベロでも3戦目のコートジボワール戦において、完璧なフリーキックを叩き込んでみせた。

このスーパーゴールには欧州クラブのスカウト陣も驚いたはず。実況も興奮して名前を「ユクモト」と間違えている。

愛媛FCは現在J3の3位。行友は今季5試合に出場し、1ゴールを記録している。しかもこれまでJリーグであげた4ゴールは、いずれも試合終了間際に決めたもの。勝負強さも凄い!

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欧州で株を上げてJリーグに帰ってくる18歳のアタッカーにぜひ注目してほしい。

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