宇都宮市選管、当選無効の異議申し出棄却 居住実態認める

宇都宮市議会棟

 宇都宮市選挙管理委員会は16日、4月の同市議選で当選した2人の当選無効を求めた5月8日付の異議申し出を棄却すると発表した。市内での居住実態がないなどとする主張に対し、2人がそれぞれ被選挙権の要件である投票日の3カ月以上前から居住していると認められるとした。

 同市議選で落選した遠藤信一(えんどうしんいち)元市議(58)が申し出ていた。

 決定書によると、市選管は市議2人が提出した市内住所での電気やガス、水道などの使用状況や聞き取りなどから居住の状況を確認。遠藤元市議からも客観的な証拠の提出がないことなどから、当選無効を求める主張には理由が認められないとした。

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