全身まばゆい蛍光イエローで単独トップ 古江彩佳のゲン担ぎがすごい

首位タイスタートからボギーなしの「67」で抜け出した(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 2日目(16日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

上下のウェアをまばゆい蛍光イエローでまとめた古江彩佳が、通算11アンダー単独首位で大会を折り返した。ボギーなしの5バーディ「67」と完璧なプレー。「ホントにパターが良くて、ピンチもうまく切り抜けて、ノーボギーで上がれてうれしい」と笑顔でうなずいた。

首位タイから出て前半で2つ伸ばして迎えた1番は、初日の難度2番目だった厄介なパー4。少しでもショートすれば花道を手前に転がり落ち、奥に外してもタフな寄せが残る砲台グリーン。「落としどころの幅は、感覚的に5ydないくらい」というシビアなセカンドも、フェアウェイの傾斜も生かした1Wショットで残り78ydまで距離を稼げたことが大きかった。58度のウェッジで2mに絡めてバーディを奪った。

3番は左のバンカーに入ったボールがアゴに近く、フェアウェイに出すだけだった。「一瞬、ガクッともなるんですけど、ティショットを打った時点で何となく想像はできた」。引きずることなく3打目以降への集中力を高め、6mのパーパットをねじ込んだ。続く4番(パー5)もセカンドのライが悪く、3打目も173ydを残しながら5mを決めきってバーディ。「今週、すごくミドルパットが入ってくれている。思ったところに打とうという意識が、うまく(結果に)つながってくれているかな」と自信が漂う。

蛍光イエローのウェアはゲン担ぎ。白いキャップにもこだわる(撮影/亀山泰宏)

この日全身を包んだ蛍光イエローは、日々のウェアにワンポイントも含めて高確率で入っている勝負カラー。「去年かおととしくらいからのゲン担ぎ」だが、これだけではない。練習日を除いて同じカラーのアイライン、キャップは必ず白、といった色へのこだわりに限らず、会場入りの際に移動の車中で流す曲も決まっているとか。ウォーミングアップでも、ストレッチが始まれば大好きな歌手・浜崎あゆみさんのライブ映像やミュージックビデオでスタートに向けて徐々に気持ちを高めていくのが恒例だ。

「“おニュー”も出てきたりするので、それまでやっていたゲン担ぎをやめることもあります」。今週も実践した豚カツを食べる習慣はずっと続けている一方、アイスクリームが1週間のルーティンに加わったことも。異国での生活において小さな楽しみを見つけながら、成績にもつなげている。

リーダーとして週末へ。「意識はないですね。上がって(結果的に)良かったなって感じです」。心持ちはフラットなまま、やはりゲン担ぎは欠かさず2勝目をかけた決勝ラウンドに臨む。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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