青ネギを生産、加工するアイ・エス・フーズ徳島(徳島県阿波市)は16日、九重町町田に農場を新設すると発表した。夏場の暑さが和らぎ栽培しやすい標高約800メートルに位置し、生産を強化して年間を通じた安定供給を目指す。
「九重農場」は2025年4月からハウス1.25ヘクタールで作付けを始め、初年度の収穫量は約150トンを目指す。26年には面積を2ヘクタールに広げ、年間約5千万円の売上高を見込んでいる。10人を雇用する。
同社のグループは西日本各地で青ネギを生産している。年間出荷量は約2400トンで売上高は約8億円。主にカット野菜工場や外食チェーンと取引している。夏場の生産減少が課題だった。
県庁で参入の協定締結式があり、酒井貴弘社長(30)と日野康志九重町長、立会人の佐藤樹一郎知事が協定書に署名した。酒井社長は「円安で輸入物は高くなり、国産の業務用需要が高まっている。九重町の気候を生かし、生産基盤を拡大したい」と話した。