栃木県産イチゴ販売金額2年連続過去最高を更新

まもなく出荷が終了となる2023年産のイチゴについて栃木県の生産量のおよそ9割を占めるJAグループの5月末時点での速報値で販売金額が266億円余りとなり、2年連続で過去最高を更新しました。また、生産量についても56年連続で日本一になる見通しです。

 JAグループのまとめによりますと、5月末の時点で2023年産の栃木県のイチゴの出荷量は前の年をやや上回る2万920トンでした。一方、販売金額は過去最高を記録した22年産を1億6600万円上回る266億3800万円で2年連続で過去最高を更新しました。

 なお、全国的に知名度が高い「あまおう」などの品種を擁する福岡県の「JA全農ふくれん」によりますと、出荷量が9857トンと1万トンを割り込み販売金額は156億7600万円だということです。イチゴのシーズンは終盤となり、このまま推移すると国の統計によるイチゴの生産量は、栃木県が56年連続で日本一となる見通しです。

 23年産の販売金額が過去最高になった要因は、天候に恵まれ生育が順調であったほか、さらに一番の要因としては「とちおとめ」に比べ単位面積あたりの収穫量の多い新品種の「とちあいか」の栽培面積が拡大したことによりイチゴ全体の出荷量が前年よりも増加したことが挙げられます。

 「とちあいか」はJAグループの出荷分で作付面積が45ヘクタールから111ヘクタールに、栽培戸数も327戸から586戸と大きく増えました。出荷量は前年に比べて2.6倍の6603トン、販売金額も2.6倍と大幅に増えて84億1400万円となっています。

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