双日、風力発電計画を中止 地元の反対受け、北海道

 総合商社の双日は17日、北海道小樽市と余市町で計画していた風力発電事業について、小樽市が生態系への影響や土砂災害の懸念などを理由に反対を表明したことや、資材高騰の影響を受け、中止すると発表した。

 小樽市は13日、自然環境のほか、景観への影響などから不安があり「市民の総意として計画を是認できない」とする意見書を北海道知事に提出した。環境影響評価法に基づき、道が市に意見を求めていた。

 双日によると、計画では両市町にまたがる国有林に計26基の風車を建設。2029年から20年間稼働させる予定で、10万キロワットを発電し年間15万トンの二酸化炭素削減効果が実現可能になるとしていた。

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