入院患者ら27人食中毒 東金の病院、ウエルシュ菌検出

千葉県庁

 千葉県は16日、東金市の浅井病院で、入院患者ら27人に下痢や腹痛などの症状が出て、便からウエルシュ菌が検出されたと発表した。山武保健所は同病院が業務委託している「浅井病院 シダックス店」で調理した給食を介した食中毒と断定。同店を16日から18日まで営業停止とした。27人はいずれも軽症で全員回復している。

 県衛生指導課によると、27人は17~86歳。同病院では8日の昼食に肉じゃがやたぬきうどんを計539人に提供。同日午後7時ごろから発症し始めたという。本年度県内での食中毒は計10件、101人に増えた。

 同課担当者は、家庭や飲食店で同様の食中毒が発生する可能性はあるとし「調理時は手洗いを徹底し、料理は常温で放置しないなどの対応を」と呼びかけた。

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