オープンスタンスをやめた勝みなみ「長いキャリアを考えると…」

「72」と伸ばせなかったが、2試合連続の予選通過(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 2日目(16日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

2バーディ、2ボギーの「72」とパープレーだった勝みなみは、通算2アンダー55位とカットライン上で2試合連続の予選通過を決めた。

ショット、パットとそれぞれのフィーリングは上々でも伸ばせなかったのは、要所でブレーキのかかるプレーがあったから。難関1番は右ラフから巧みなセカンドで3mほどのチャンスを作ったが、厄介なラインのバーディパットを決め切れず。6番でバーディが先行した直後の7番(パー3)ではスイング中に右足を滑らせ、ダフッてボギーと不運もあった。「流れを止めちゃったかなっていうのはあります」と悔しがる。

アプローチで粘り強くパーを拾う場面も(撮影/亀山泰宏)

ルーキーとして挑む米ツアーで、もうひとつのトライが着々と進行中。オープンスタンスの構えでドローボールを繰り出すこれまでのスタイルから一転、スクエア気味に立って打つ様子が見受けられる。「長いキャリアを考えると、あのスイングは身体にも負担がかかりますし、あまりにもオープンにし過ぎていたというのもある。米国に来てから少しずつ(スクエアに)戻すようにして、今に至るって感じです」

つかみつつある手応えを確固たるものにしていくためにも、4日間を戦えるのは大きい。「(スイングは)あとちょっと、という感じ。(パッティングも)ひとつ入れば、どんどん入ってくると思いますし、そのひとつを早めにつかめるように。あしたは全部バーディを獲るつもりで頑張りたい」。午前8時35分と朝のスタートから大爆発を目指す。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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