好天のSUGOで宮田莉朋が最速。上位15台が1秒以内の接戦に/第5戦土曜フリー

 6月17日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOで全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開幕。9時10分から90分間行われたフリープラクティス1では、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)がトップタイムを記録した。

 第4戦オートポリスから4週間、スーパーフォーミュラの舞台は、一路東北へ。アップダウンに富む1周3.586kmのスポーツランドSUGOでの開催となる。体調不良により前戦を欠場したディフェンディング王者の野尻智紀(TEAM MUGEN)も復帰を果たしている。

 強い日差しが照りつけるなか、気温25度/路面温度40度というコンディションでセッションはスタート。少しの間様子を見る陣営もあったもの、開始15分ほどで全車が周回を開始していった。

 序盤、最初に1分07秒台に入れて暫定首位に立ったのは、先週TGR WECチャレンジドライバーとしてル・マン24時間レースに帯同していた宮田。続いてこちらもル・マンで2位入賞を果たした平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、そして山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムを塗り替えていく。

 開始30分を前に、山下健太(KONDO RACING)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が相次いで自己ベストタイムを更新、山本に続く3番手、2番手に割り込んでくる。さらに今大会を前にシャシー交換を行った野尻も3番手にポジションを上げてきた。

 9時44分、最終コーナー立ち上がりイン側のピットロード入口付近で関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がマシンを止めたため、赤旗が導入された。なお、この時点で小林可夢偉(Kids com Team KCMG)はアウト/インの1周のみの走行に留まっており、ピットで作業が続けられているようだ。

 9時51分にセッションは再開。すると宮田が全体ベストとなる1分07秒143をマークしてトップに立った。

 この後終盤に向けて、松下信治(B-Max Racing Team)、平川、大嶋和也(docomo business ROOKIE)らが相次いでタイムアップし上位へ進出するなか、残り16分のところで山下が1分06秒900と最初に06秒台へと入れて暫定首位に立った。

 残り10分、まずは平川が1分06秒572を叩き出し、山下を上回ってトップに浮上する。直後に牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分06秒493と最速タイムを塗り替えていく。

 残り5分を切ってからのラストアタックでは、まず大湯都史樹(TGM Grand Prix)が2番手へ。続いて、山下が1分06秒318、直後に牧野が1分06秒108と立て続けに全体ベストが更新されるなか、最後にトップタイムをマークしたのはセッション序盤から好調だった宮田だった。宮田は1分05秒997とただひとり05秒台を記録、このレースウイーク最初のセッションを首位で終えている。

 2番手は牧野、3番手に山下。最終周で自己ベストを更新した坪井が4番手、以下大湯、小高一斗(KONDO RACING)と続くトップ6のオーダーとなった。トップから15番手の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)までが1秒以内に入っている。なお、マシンの作業を行っていた可夢偉は、セッション残り10分を切ってからようやく再コースインを果たしている。

 このあと14時から、ノックダウン式の予選が予定されている。

2023スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2023スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 山下健太(KONDO RACING)

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