芳根京子 もし女優になっていなかったら?「小料理屋とかパン屋で働いています」

女優の芳根京子が、デビュー10周年記念の写真集『京』(ワニブックス)をリリース。17日、都内で発売記念イベントを開催した。

本作は、女優の芳根京子と女優の道を選ばなかった芳根京子が同時に存在していたら・・・というテーマで、20代女性としての素顔、俳優としての横顔、喜怒哀楽など、いまの芳根京子をさまざまな角度から切り取られた写真集になっている。今作は、映画『Arc アーク』の石川慶監督がプロデュースを務めた。

写真集を手にした芳根は「10年という節目で、私が写真集を出すならば、どういうものを作りたいかなと思ったときに、ちょっと自分でも挑戦的なものにしたいなっていうふうに思いまして。石川さんにご相談させてもらったところ、すごく面白いアイデアをたくさんくださって、女優の芳根京子と女優でない人生の芳根京子が、同じ世界に存在していたらという、ドッペルゲンガーみたいな設定をくださったときときに、すごく試されていると思いました。私の表現力というものが、すごく懸かっているなと思ったので、すごくプレッシャーには思ったんですけど、『Arcアーク』という作品で、石川さんとともに二人三脚のように戦わせてもらった作品でありましたので、すごく燃えるというか『やってやろう』という気持ちで、すごく自信を持って『見てください』と言える1冊になったと思います」と満足の表情を浮かべた。

お気に入りカットは、見開きページで上下がさかさまになっているカットを挙げ「この2ページの私は、石川さんがすごくこだわりを持たれていたページではあるんですけど、完成したのを見て、自分が思っていた何倍もこのページが好きだと思いました。この2人の女優の芳根京子と、そうではない人生の芳根京子が、なぜかこう出会う瞬間というか、今まであまりこういった写真集はないのかなと思うので、すごくこのページがお気に入りです」と解説した。

もし女優じゃない人生を選んでいたら? という質問が飛ぶと「学生時代はお料理系のお仕事をしたいと思っていたんですよ。そのときは料理の専門学校に通うんだと思っていました。スカウトをきっかけにこの世界に入ったので、もしスカウトされていなければ、今頃どこかの小料理屋なのか、パン屋なのか、レストランなのか、どのジャンルかわかりませんけど、そういうところで働いていたのかなと思います」と語った。その人生を歩んでみたいかと聞かれると「すごく幸いなことに、役者という職業は、いろんな人生を歩むことができるので、この仕事じゃない道を歩んでいたらと思うことはあまりないです」と否定した。続けて女優で良かったことを聞かれると「すごく日々思いますね。何よりお芝居が好きで楽しいので、自分で『女優です』と言うのはまだ恥ずかしいというか、そこまで自信を持てていないんですけど、お芝居が好きという気持ちはずっと持っていますので、好きなお芝居ができる女優になれてよかった」と笑顔で答えた。

今後の展望について聞かれると「自分が思っていたより濃い10年を過ごさせてもらいまいた。この年までにこうなりたいとはあまり定めないようにしています。自分の想像力って意外と守りに入ってしまうなと。だからとにかく目の前のお仕事をコツコツやらせていただいて、次に繋がるように常に全力でというのを目標にしています。10年やってきた実績と事実は、すごく自分の自信に繋がると思うので、これからも精一杯、常に120%で頑張っていきたいです」と目を輝かせた。

© 株式会社ジェイプレス社