秋に和歌山県人会世界大会 4年ぶり国内外から700人

2019年に開催された前回の県人会世界大会(和歌山市で)

 和歌山県は10月、県内各地で「県人会世界大会」を開くと発表した。2019年の初開催以来、4年ぶりで、国内外の県人会会員ら約700人が参加する見込み。記念式典やシンポジウムのほか、県人会ゆかりの地域で住民と交流する。紀南でもイベントなどが予定されている。

 第1回の参加は約450人だった。今回は2倍近くの規模になる予定。10月5~8日に開き、海外からはアルゼンチン、ブラジル、カナダ、メキシコ、パラグアイ、ペルー、アメリカ、オーストラリアの各県人会が参加する予定。国内の県人会も参加する。

 初日のオープニングイベントは白浜町の白浜会館で開き、県内の国際交流団体、文化団体と地元食材を使った料理を楽しむなど交流を深める。

 6日は8コースに分かれ、県人会ゆかりの地域を中心に学校を訪問したり住民と交流したりする「ふるさと巡りツアー」がある。

 7日は紀南を中心にイベントがあり、田辺市の「弁慶まつり」に参加したり、合気道を体験したりするほか、同市の「ガーデンホテルハナヨ」で中南米県人会シンポジウムを開く。すさみ町や広川町では、北米の県人会会員が歴史の理解を深める「わかやまスタディツアー」がある。

 記念式典は最終日の8日に、和歌山市の県民文化会館で開く。同市の「ホテルアバローム紀の国」で県人会によるパフォーマンスや梅ジュース作り体験、平安衣装体験などもある。

 記念式典の一般参加は7月から募集する予定。

 岸本周平知事は「県にルーツを持つ皆さまとさまざまな交流をしながら、歴史と文化、伝統に心をはせ、誇りを共有していきたい」と話している。

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