平和宣言文案、修正要求相次ぐ G7記述巡り、長崎起草委

平和宣言文の第2回起草委員会で発言する長崎市の鈴木史朗市長=17日午前、長崎市

 長崎市は17日、8月9日の「長崎原爆の日」に実施する平和祈念式典で鈴木史朗市長が読み上げる平和宣言文の第2回起草委員会を市内で開き、委員らに原案を示した。5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に関する記述について、複数の委員から批判的な見解も盛り込むべきだとして、修正を求める意見が相次いだ。

 原案は、G7広島サミットで「核兵器のない世界」へのG7の関与が確認されたことを評価、核保有国などに具体的な行動を促した。

 この記述に対して、「評価と課題を併記しないと、被爆者や被爆地が広島ビジョンを全面的に受け入れていると世界に発信することになる」といった指摘が続出した。

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