2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦SUGOの公式予選が終了し、今季2度目となるポールポジションを獲得した大湯都史樹（TGM Grand Prix）、2番グリッドを獲得した宮田莉朋（VANTELIN TEAM TOM’S）、そして3番グリッドを獲得した野尻智紀（TEAM MUGEN）が会見に出席し、予選を振り返った。
■大湯都史樹（TGM Grand Prix）
予選ポールポジション
タイム：1分5秒468
「今回に関してはレースを走り切るという部分や、レースの戦い方をすごく考えてレースウイークに臨みました。でも、やはり予選ではポールを獲りたいという気持ちがあったので、自分のなかで抑えなきゃいけないという葛藤と、でも攻めなければタイムは出ないという葛藤のなかでレースウイークに入ったという感じです」
「ですが、そんななかでもチームがすごくいいクルマや体制を築いて、全力でここまで持ってきてくれたのでポールという結果に結びついたと思います。なにより、明日このポジションからスタートできるということがポジティブで、とても嬉しく思っています」
「（大湯選手はアウト・プッシュでアタックに入るイメージだったが、今回はウォームアップを挟んでいた。その意図は？と問われ）上位勢……MUGENもトムスもフリー走行からそういうやり方でした。なので……それを真似した感じです」
■宮田莉朋（VANTELIN TEAM TOM’S）
予選2番手
タイム：1分5秒499
「フリー走行からみんな、（宮田が）調子いいと言うのですけど、実際はそんな感じでなく。タイム的にトップのポジションにはいたのですけど、ポテンシャルとしての実感は正直あまりなく。自分のなかでは『何でトップなんだろう』と言う感触しかなかったです」
「Q1に関してはアクシデントもあるなかでトップタイムでしたけど、『もっと上げなきゃ』と思いました。そう思いつつQ2に臨みましたが、Q2も結構僅差で……。チームは『また2番手か』という空気になっているのかなと思うのですけど、予選だけで言えば鈴鹿以降いい流れがつかめていなかったので。そう言う意味では今回は2番手ではありますけど、いい位置から決勝をスタートできるので、まずはいいかなと思います」
「（Q1 A組終盤のアクシデントによるアタックへの影響を問われ）そもそもクラッシュが、僕のとき（宮田がターン8に差し掛かるタイミング）はまだ間もなくて。レインボーでも黄旗は出ていなかったので、プッシュはしていました。ですが実際、（アクシデントの影響で）バックストレートではレコードラインを走れず、それがセクター3に少し影響したかなと言うのが自分の感じたところです」
「クラッシュが起きていたので、僕が馬の背やSPコーナーに差し掛かることには赤旗が出るものだと思っていました。一応アタックはしているのですけど、あまり無理をせずにSPを曲がっていったり。それで、良くも悪くも赤旗も黄旗も出ず、チェッカーフラッグを受けてタイムを残しことができたので、本当にタイミングが良かったと言うのがすべてですね」
■野尻智紀（TEAM MUGEN）
予選3番手
タイム：1分5秒681
「ただいまです、という感じです。1回しか休んでいないのですけど、ものすごく休んだという感覚があって、『果たして本当に（以前と）同じように走れるのだろうか』みたいなことをよく思いました。オートポリスの後、帰ってから1週間程度入院していたりもあって、余計にそういう思いが大きかったですね」
「今日も最初（土曜フリー走行）は、『あれ？こんなのだったかな』という手探り状態のなかで、結構走っていたことが多かったのですけど、調子が良くなかったのでいろいろと見返しました。すると、やはりもう少し基本的にダウンフォースを出して、ピークを取りにいくようにしないと駄目だねと言うところで、思い切ったクルマにしていきました」
「乗りやすさというのはちょっと捨てて、ピークを出すようにクルマのすべてを持っていったことが、しっかりと記者会見（予選上位3名のみ登壇）に戻って来れたひとつの要因だと思います。あと、チームと大津弘樹選手が前回のオートポリスでも一生懸命に走ってくれたので、そのデータなども今週に活きているのかなと思います」
「明日のレースですが、第3戦鈴鹿の際に僕と大湯選手が当たってしまったということがありました。そのときも、僕が予選3番手で、大湯選手がポールでした。……なにか本当の意味で、明日レースが終わってから、またふたりでお互いに……いい握手というか、そういうものができたらいいなと思っているので。しっかりと集中して戦い抜きたいなと思います」
