広瀬すずと當真あみが物干し場でぶつかり合い 「水は海に向かって流れる」本編映像

田島列島の同名漫画の映画化作「水は海に向かって流れる」(公開中)から、榊さん(広瀬すず)と高校生の楓(當真あみ)がぶつかり合うシーンの、本編映像の一部が公開された。

猛ダッシュでシェアハウスに向かうシーン楓。榊さんに惹かれていく直達に思いを寄せていた楓としては、「榊さんが恋愛をしないなら、僕も恋愛しない」と宣言する直達の考えを、どうにかして変えたいと考えていた。突然シェアハウスの庭の物干し場にのり込み、榊さんを見つけるや否や「榊さんが恋愛をしないという宣言を撤回して欲しい」と威勢よく直談判する楓は、涙をこらえ、胸を押さえながら、「ずっとここら辺がモヤモヤするんです!毎日…24時間!」と訴える。

榊さんはそんな楓の恋心を察したうえで「自分の恋愛がうまくいかないのを、他人のせいにする女にはなるな」と強く助言。何も言い返せなくなってしまった楓の表情を見て、はっと我に返り、高校生相手にムキになってしまったことを悔やみながらも、楓が自分の思いをまっすぐに伝える姿に、心動かされ、思わず物干し場でしゃがみ込んでしまう。

本シーンの撮影を振り返った當真は、「榊さんに素直に気持ちをぶつけるシーンは難しかったです。榊さんと楓ちゃんの設定上、私の方から広瀬さんにぶつかりにいかないといけないので、緊張と怖さ、もどかしさでいっぱいでした。でも、前田監督も広瀬さんも、目の前でずっと私のお芝居に付き合ってくださって、とても感謝しています」と語り、対する広瀬は、年下俳優との共演はとても新鮮だったと顔をほころばせながら、「當真さんが何度もひたむきにお芝居にトライする姿を傍で見ていたら、心打たれて泣きそうになってしまう瞬間が何度もあって…監督の言葉で自分のお芝居と向き合い、どんどん変わっていく姿はキラキラしていて眩しく、とても素敵でした。現場でぐんぐん成長していく姿を羨ましく思いました」と振り返っている。

「水は海に向かって流れる」は、ある雨の日の思いがけない出会いから始まる物語。過去の出来事から心を閉ざし、「恋愛はしない」と宣言し、日々を淡々と過ごす26歳のOLである榊千紗(さかき・ちさ)を描く。シェアハウスに住むいつも不機嫌そうな榊千紗を演じるのは広瀬すず。2023年唯一の単独主演映画で、「ここまでクールで、感情が掴みにくい役は初めて」と自ら語る難役に挑む。メガホンをとるのは、「そして、バトンは渡された」「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」などの前田哲監督。人と人が向き合う過程を優しく描き、心の揺れ動きやあふれ出る感情を描き出す。

【作品情報】
水は海に向かって流れる
2023年6月9日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ©田島列島/講談社

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