アカウミガメ安心して来て 高鍋東小生が蚊口浜清掃

蚊口浜でごみ拾いに励む児童ら

 高鍋町・高鍋東小(根井孝校長、566人)の4年生99人が15日、同町の蚊口浜で清掃活動をした。県指定天然記念物のアカウミガメが産卵しやすい環境にしようと、ごみ拾いに励んだ。
 コロナ禍で4年ぶり。地元住民17人も参加した。児童たちは浜にある流木やプラスチックごみ、空き缶などの多さに驚いた様子。手袋をした手で一つ一つビニール袋に入れていた。
 児童たちは事前にアカウミガメに関する講話を聞いたり、インターネットで調べたりしていた。稲子田(いなこだ)湊司君(10)は「アカウミガメは網に絡まったり、ごみを飲み込んでしまったりする。安心して来てくれるといい」と話していた。
 宮崎野生動物研究会高鍋班(5人)によると、同町・堀の内から下永谷の海岸(約2.4キロ)では昨季(昨年5~8月)、アカウミガメ65匹が上陸し50匹が産卵。今季は今月17日現在、9匹が上陸、6匹が産卵したという。

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