バイデン米大統領、再選へ始動 初集会、接戦州で労組重視

選挙集会で演説するバイデン米大統領=17日、フィラデルフィア(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領(80)は17日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれた労働組合主催の選挙集会で演説した。4月下旬に2024年大統領選への再選出馬を表明した後、大規模な選挙集会に登場したのは初めて。同州は大統領選の接戦州で、バイデン氏は支持基盤とする労組を重視する姿勢を打ち出し、再選に向けて本格始動した。

 バイデン氏は数千人の組合員を前に、中間層を重視して経済活性化に取り組む「バイデノミクス」が効果を上げていると強調。「私ほど労組を大事にする大統領はいない」とアピールした。野党共和党がクリーンエネルギーへの投資を阻止して「仕事や未来を奪おうとしている」と批判した。

 民主党から有力な対抗馬は出ていないが、米史上最高齢の大統領であるバイデン氏には身体の衰えや健康面の懸念が付きまとう。共和党の候補指名争いで首位に立つトランプ前大統領(77)との再対決を想定した主要世論調査で、バイデン氏のリードは小差にとどまり、一部ではトランプ氏が上回っている。

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