ホンダ:M.マルケス「落ち着いてアプローチできたが、リスクを避け、決勝に備えることを優先した」/第7戦ドイツGPスプリント

 6月17日、2023年MotoGP第7戦ドイツGP MotoGPクラスの予選とスプリントレースがドイツのザクセンリンクで行われ、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは7番手を獲得し、11位でチェッカーを受けた。チームメイトのジョアン・ミルは前戦イタリアGPのプラクティス2で転倒、右手負傷のため欠場となっている。

 金曜日は、2度の転倒を喫するなど、マルケスにとっては厳しく難しい一日となった。土曜日の午前中に行われたウエットコンディションのフリー走行では、トップタイムをマークし、好調な走りを見せた。

 Q1は路面コンディションが刻々と変化、セッション終盤にはドライコンディションとなり、その状況のなかで、マルケスは最終コーナーで転倒。すぐに起き上がり、ピットに向けて全力疾走すると、スリックタイヤを装着した2台目のマシンに乗り込み、アタックを続け、Q2進出を果たす。

 Q2では快調にラップを刻み、先行するジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)に最終コーナーで追いつき、ややスローダウン。その影響で立ち上がりでハイサイドとなり、転倒。その後、マシンを修復し、コースに復帰したマルケスは1分22秒013をマークして7番手に浮上。その後、3度目の転倒を喫するも、7番手をキープして予選を終えている。

 スプリントレースでは1分21秒から22秒台で15周を走り切り、11位でフィニッシュしている。

■マルク・マルケス(予選:7番手、スプリントレース:11位)
「午前中はウエットでもいい感じで走ることができた。コースが乾き始めてくると、昨日と同じような限界を感じることになったよ。予選では、持てる力を最大限に発揮して、全力でプッシュした。予選中と、その後のチームスタッフの努力に感謝したい。チームはよくがんばってくれた。ありがとうと言いたい」

「予選はとてもリスクがあったけど、スプリントでは落ち着いてアプローチすることができた。1周目にどこまでいけるかトライしたけど、感触をつかめなかったので、転倒を避け、明日のレースに備えることを優先した。今日は終盤にペースを落とすライダーが多い中で、僕たちは同じペースを維持することができました。明日はもっといいレースができると思う」

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/2023MotoGP第7戦ドイツGP
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/2023MotoGP第7戦ドイツGP

■ジョアン・ミル(欠場)

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