【海外の反応】舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』はどう見られてる?NYタイムズ紙やSNSの評判は

現在、日本でも絶賛上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。J・K・ローリング原作による「ハリー・ポッター」シリーズの正統な続編として位置づけられた同作は、小説や映画では決して体感することのできない“生”の「ハリー・ポッター」のファンタジックな世界観を体感できるということ本舞台。

そんな『ハリー・ポッターと呪いの子』を海外のファンたちはどのように捉えたのでしょうか?
莫大な製作費が投じられ、上演されている舞台を観劇した海外勢の反応をご紹介します。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』メインビジュアル

待望の“続編”。世界中が大熱狂

史上最強のファンタジー映画と称された『ハリー・ポッター』シリーズが完結してから、すでに10年以上が経過しました。
世界中の人々から愛された同シリーズはファンから惜しまれながら、その歴史に幕を閉じることとなり、多くのファンたちがまたさらなる“続編”の登場を待ち望んでいました。

そんな中、原作者であるJ・K・ローリングが新たに描き出す完全オリジナルストーリーの舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が誕生。本作は、『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』のラストで描かれたハリーたちの息子世代がホグワーツ魔法魔術学校へと旅立つ場面から幕を開ける、まさに正統派続編としての役割を果たしているのです。

ハリーの息子であるアルバス・セブルス・ポッターやドラコ・マルフォイの息子スコーピウスらが、過去、現在、そして未来を股にかけた大冒険を繰り広げることになります。

映画や小説でおなじみの“あの名シーン”の再現やファン歓喜の過去作に通じる新規シーンが盛りだくさんで、もちろん、ハリー・ポッターを初め、ロン・ウィーズリーやハーマイオニー・グレンジャーといった誰もが知っているキャラクターたちも登場することから、ファンなら絶対に見逃せない作品だと言えるでしょう。

加えて、彼らが大人に成長することによって、これまでとは異なる表情を見せ、新たな一面を見せてくれる部分も大きな見どころとなっています。
日本でも向井理さんや藤原竜也さん、石丸幹二さんらがハリー・ポッター役を演じることでも大きな話題となりましたね。2年目の新キャストには藤木直人さんと大貫勇輔さんも発表となり、が連日大盛況のまま公演が続いている形ですが、海外公演時の熱狂ぶりもまたすさまじいものがありました。

NYタイムズ紙「公演前から冒険が始まっている」

2016年に本国イギリス・ロンドンでプレビュー公演が行われた際には、「まるで魔法が実在するかのようだった」や「本物のフクロウが出てきて驚いた」といったような通常の舞台劇とは一味違うレビューがSNS上に投稿され、映画さながらの迫力に驚かされるファンの姿が印象的でした。

さらに時は流れ、2021年のニューヨーク・タイムズ紙でのレビューでは、「公演が始まる以前からすでに作品の世界を体験する冒険は始まっている」とし、「豪華なロビー、カーペット、カーテン、壁紙に至るまで、観客を世界観に引き込む。さらにアナウンスもまたホグワーツ特急を思わせる」と、劇場に足を踏み入れた瞬間から、すでに煌びやかな魔法の世界が広がっていることを絶賛しています。

日本ではTBS赤坂ACTシアターのある赤坂駅を降りた瞬間から「ハリポタ」世界が広がっており、劇場までの道のりもまた楽しめることが話題になっていましたが、ニューヨークはブロードウェイでもまた現実世界とは隔絶された“非現実感”を醸し出していることが伺えます。

東京・赤坂の『ハリー・ポッター魔法ワールド』(プレスリリースより)

レビュワーの方は、どうやら8歳になる娘を劇場に連れて行ったそうで、彼女は金のスニッチのように目を輝かせながら「特殊効果がすごい!」と反応したそうです。

全体的な評価としては、どうやらブロードウェイではコロナ禍以降に新しいバージョンの『ハリー・ポッターと呪いの子』が上演されているようで、「映画や小説で『ハリポタ』の知識があればあるほどより楽しめる作品になっており、まるで本物の魔法であるかのようなパフォーマンスの数々には大変驚かされた」と綴られています。

「強いて言えば上演時間が長いことが難点だ」という否定的な文言もあるのですが、それでもやはり莫大な製作費を投じて創り出されるファンタジー感あふれる世界観には度肝を抜かれたようです。

『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後が舞台の“8番目の物語”。
筆者は、リハーサルスクリプトを書籍化したものは読んだことがあるのですが、単純にストーリーだけでも大いに楽しめたことは言うまでもありません。ただ、その「まるで魔法のような」ショーの数々を未だ生で観劇したことがないため、その迫力を劇場で体感したいという気持ちでいっぱいです。

スクリプトを読んだ印象としては、非常にダークでシリアスなストーリー展開が印象的で、時にはホラーかと思わせるような恐怖シーンも存在しており、子供だけでなく、大人でも大いに楽しめるのではないかと思います。

海外でも大きな話題となった『ハリー・ポッターと呪いの子』。日本人キャストによって作り上げられた、迫力満点の新たな「ハリー・ポッター」の世界をぜひ、劇場で堪能してみたいものですね!

(執筆:zash)

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公演概要

【本公演】
[日程]上演中~2023年9月30日(土)
※2023年10月以降も上演予定
[会場]TBS赤坂ACTシアター
[上演時間]3時間40分 ※休憩あり

【主催】TBS ホリプロ The Ambassador Theatre Group
【特別協賛】Sky株式会社
With thanks to TOHO
In association with John Gore Organization

[あらすじ]
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、
かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。
そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。
彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!
二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく…。

<キャスト>
ハリー・ポッター:石丸幹二/向井 理
ハーマイオニー・グレンジャー:中別府 葵/早霧せいな
ロン・ウィーズリー:エハラマサヒロ/竪山隼太
ドラコ・マルフォイ:松田慎也/宮尾俊太郎
ジニー・ポッター:馬渕英里何/白羽ゆり
アルバス・ポッター:藤田 悠/福山康平
スコーピウス・マルフォイ:門田宗大/渡邉聖斗
嘆きのマートル:美山加恋
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:宝意紗友莉/岩田華怜
組分け帽子:木場允視
エイモス・ディゴリー:福井貴一
マクゴナガル校長:榊原郁恵/高橋ひとみ

安藤美桜 安楽信顕 千葉一磨 半澤友美 川辺邦弘 小松季輝 前東美菜子 みさほ 扇 けい 尾尻征大 岡部雄馬 織詠 大竹 尚 大内慶子 佐竹桃華 佐藤雄大 篠原正志 鈴木翔吾 田口 遼 田中彩乃 手打隆盛 上野聖太 薬丸夏子 横山千穂
※名前の表記はアルファベット順
追加キャスト:髙橋英希 吉田 健悟
ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎

※石丸幹二の出演は2023年7月中旬まで、向井理の出演は2023年5月31日(水)までとなります。

<スタッフ>
オリジナルストーリー:J.K.ローリング
脚本・オリジナルストーリー:ジャック・ソーン
演出・オリジナルストーリー: ジョン・ティファニー

■舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公式Webサイト
https://www.harrypotter-stage.jp

■公式SNS
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