全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦SUGOでオオムラ・フラガが初優勝を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦は6月18日、宮城県のスポーツランドSUGOで19周の決勝レースが行われ、3連勝を目指した平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)がレースをリードしていたものの、終盤にまさかのトラブルが発生。イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が初優勝を飾った。

 9時から第5戦の決勝レースが行われたばかりのスーパーフォーミュラ・ライツ第2大会は、この12時20分から行われた第6戦が最後のレース。6月17日に行われた第4戦の決勝結果がグリッドとなっており、ポールポジションは平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)、2番手にイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、3番手に木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、4番手に小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が並んだ。

 迎えたスタートでは、フロントロウの平良、オオムラ・フラガは好スタートを決める一方、3番手スタートの木村が遅れてしまう。1コーナーでは4番手スタートの小出を抑えた木村だったが、アウトから5番手スタートのエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)が木村をオーバーテイク。1周目は平良、オオムラ・フラガ、トゥルーリというトップ3となった。

 一方、木村は2周目に野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)にかわされてしまい、さらにスタート違反のペナルティが課されてしまうなど後退。苦しいレースとなってしまった。木村をかわした野中はさらにトゥルーリに接近し、中盤は平良がトップ、ファステストラップを狙いややギャップを開けた2番手のオオムラ・フラガを先頭にトゥルーリ、野中と続く3台のバトルとなっていった。

 レースはその後終盤に至るまで僅差の争いが続いていたが、17周目、トップの平良のペースが突如として落ちてしまう。平良はギヤがスタックする状態になってしまい、これでオオムラ・フラガ、トゥルーリ、野中が相次いで平良をオーバーテイク。さらに野中がトゥルーリにオーバーテイクを仕掛けたが、1コーナーで野中はスピン。コースには復帰したものの、3番手には小出が浮上した。

 トップに立ったオオムラ・フラガはそのまま逃げ切り、嬉しいスーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2位はこちらも初表彰台となったトゥルーリで、父ヤルノ・トゥルーリとともに表彰台を喜んでいる。3位は小出、4位は野中という結果に。5位は堤優威(Rn-sports F320)が入り、初ポイントを獲得。6位はデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)となった。マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が優勝を飾っている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第6戦スポーツランドSUGO 決勝結果

Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid

1

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 19 2

2

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 19 7

3

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 19 4

4

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 19 8

5

10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 19 5

6

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 19 6

7

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 19 9

8

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 19 3

9 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 19 12

10 M 53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 19 11

11 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 19 10

12

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 19 1

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC) 1’16.411 6/19
ペナルティ:No.50 シリーズ統一規則 第31条10.「反則スタート」ドライブスルー
No.1 2023スポーツランドSUGOインターナショナルレーシングコース 4輪一般競技規則 第42条2.4)「ピットチェッカー」11秒加算

スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO スタート直後の平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)
スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)
スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO エンツォ・トゥルーリと野中誠太のバトル
スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO 第6戦を制したイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)
スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO 第6戦表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO 2位を喜ぶエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)と父ヤルノ・トゥルーリ
スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会SUGO 野中誠太と木村偉織の攻防

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