首相、中国訪問に意欲 母校・早大で講演

母校の早大で講演し、校歌を歌う岸田首相=18日午後、東京都新宿区

 岸田文雄首相は18日、東京都内の母校・早稲田大の大隈講堂で講演し、自身の中国訪問に意欲を示した。学生から質問され「現時点で決まった予定はない」としつつ、対話を重ねて相互の努力で建設的かつ安定的な関係を構築する必要があると説明。「あらゆるレベルで緊密に意思疎通を図ることが重要だ。その中で、訪中についても考えていく」と述べた。

 講演では自身の外交成果を披露。議長を務めた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で法の支配に基づく国際秩序維持の重要性を確認し、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領の参加を実現したことの意義を強調した。

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