上越南消防署が熱中症予防フェア

 上越南消防署の初企画「熱中症予防フェア」が18日、上越市本城町の高田城址公園駐車場で開かれた。

子どもたちが応急手当てを体験した

 熱中症の危険が高まる夏を前に、市民の予防意識向上を図る目的。子どもから大人まで、楽しみながら消防や熱中症への理解を深めてもらうため、消防・救急車両、資機材の展示や乗車体験、熱中症対応や応急手当の体験コーナーを用意。この他、会場では「熱中症お守り」と記したオリジナルのアイスおしぼりを配布した。

受付で「熱中症予防お守り」(アイスおしぼり)を配布

 応急手当の体験コーナーでは、胸部を模したキットによる心肺蘇生体験を提供。圧迫することでつながれた風船がふくらむ仕組みで、子どもたちは熱心に腕を動かし、できあがった風船を満面の笑みで受け取っていた。佐藤史帆さん(附属小2年)は「医者になるのが夢なので、とても勉強になった。熱中症の人を助けたい」と話していた。
 同署の救急救命士、小山拓也さんによると、熱中症による夏季の救急搬送数は増加傾向にあり、高齢者を中心に児童の発症もあるという。「保護者など大人が熱中症への理解を深めることが重要。ラジオやテレビで警戒アラートの情報を得るなど、備えをお願いしたい。また、新型コロナの5類移行に伴い、この夏は外出の機会が増えると予想される。屋外だけでなく屋内でも注意してほしい」と呼び掛けている。

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