横須賀~藤沢の4漁協、合併し「湘南漁協」へ 組合員減に危機感、湘南ブランド活用も

合併する漁業協同組合

 横須賀から藤沢まで相模湾沿いの4漁業協同組合が合併し、「湘南漁業協同組合」を来年1月に発足させることが18日、明らかになった。組合員数の減少に対応し、「湘南」のブランド力を生かした経営改善策を図る。組合員数では県内で3番目の規模となる。

 合併するのは、横須賀市西部の大楠漁協、葉山町漁協、鎌倉漁協、藤沢市漁協の3市1町にまたがる4漁協。昨年12月末現在の正組合員と准組合員を合わせた組合員数は計368人となり、みうら漁協(三浦市)、三和漁協(同)に次ぐ。事業規模は約3億円。

 水産業協同組合法では、正組合員が20人未満になると漁協を解散しなければならない。漁業資源の減少や燃料の高騰など沿岸漁業を取り巻く環境は厳しく、特に鎌倉、藤沢市漁協は正組合員がともに25人まで落ち込んでいる。

 危機意識の高まりから、2019年に合併に関心のある6漁協が集まり勉強会を立ち上げた。21年には4漁協で合併協議会を設立。メンバーは一部変わったが、23年3月に4漁協が臨時総会で合併を決議した。

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