桜井日奈子、こだわりセットで撮影も「ぶつからないよう注意」

「魔女さん」がつくる香水と言葉によって、希望を失った若い女性を華やかな未来へ導く映画『魔女の香水』(6月16日公開)。その舞台挨拶が6月18日、「大阪ステーションシティシネマ」(大阪市北区)でおこなわれ、若林恵麻役の桜井日奈子が登壇した。

出演映画『魔女の香水』舞台挨拶に登壇した桜井日奈子(6月18日・大阪市内)

「出身が岡山なので、学生の頃にUSJとかによく来ていました。先週も舞台挨拶で大阪に来て、天六でお寿司を食べました。『入れますか?』って電話したら『今すぐ走ってきてください!』と言われて、すべりこみセーフ(笑)」と語り、まずは大阪の思い出で観客との距離を縮めた。

同映画は、「魔女さん」と呼ばれる白石弥生(黒木瞳)がつくる香りと言葉で、登場人物たちの背中をおして未来を切り開いていく爽やかなシンデレラストーリー。「監督がこだわってくれて、フェイクではなく本物の香水を使って芝居ができた。セットの香水も全部本物で、なかにはとても高価なものもあったので、ぶつからないように注意した」と、撮影を振りかえった桜井。

一番ハードだった撮影に話がおよぶと、「3シーンを撮影した日、最後のシーンが夜中の12時を過ぎていたんですが、監督が『テスト無し、一発でいきましょう』と。その日はサッカーW杯の試合があった日だったんですが、共演していたサッカー好きの平岡祐太さんが、無事に一発で終わり、『よっしゃ間に合う! ありがとう!』って帰っていきました」と裏話を披露した。

「黒木さんが演じられた白石弥生は、恵麻が壁にぶち当たったときに助言して、誘導してくれるマネージャーのよう。この作品を見てくれた方それぞれに、弥生のような頼りになる人がきっといるはず」と期待をこめた桜井。そして、このあと地元・岡山の舞台挨拶に向かうということで、「両親や友だちも来てくれるので、すごく楽しみ」と笑顔で話し、会場を後にした。

取材・写真/上地智

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