死亡のバス客3人、右前方集中か ドラレコに衝突瞬間の映像

事故で大破したトラックとバス=18日午後2時52分、北海道八雲町

 北海道八雲町の国道5号でトラックが都市間高速バスに衝突し、5人が死亡した事故で、死亡した乗客の男女3人は、運転席の後ろ3列の座席を予約していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。道警は、3人が大破した車体右前方に集中していたとみて詳しく状況を確認するとともに、乗客が「バスの運転に不審な点はなかった」と話していることから、トラック側の運転に過失があった可能性があるとみて自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑を視野に調べている。

 トラックが反対車線にはみ出し、バスにぶつかる瞬間が、周囲を走行していた車のドライブレコーダーに写っていたことも判明。またトラックを所有する養豚会社「日本クリーンファーム」(青森県おいらせ町)は、トラックのレコーダーを道警に提出。道警は映像を解析する。バスのレコーダーは大破していた。

 日本クリーンファームの吉原洋明社長は八雲町内の道南事業所で取材に応じ「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪した。

謝罪し頭を下げる「日本クリーンファーム」の吉原洋明社長(左)=19日午後、北海道八雲町

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