家庭料理セミナー 学校栄養士会神谷さん 子どもの朝食「大切」 時短野菜レシピ実演も

 琉球新報社は18日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで「新報 子どものための家庭料理セミナー2023~みんなで考えよう、沖縄の子どもたちの食~」(共催・県PTA連合会、協賛・キユーピー株式会社)を開催した。多くの親子連れなど約280人が来場した。

 第1部では県学校栄養士会の神谷久美子副会長が「学校給食の現場から見る子どもの『食』」をテーマに基調講演し、会場から多数寄せられた質問に応じた。神谷さんは、小・中学生の給食の食べ残し調査から、子どもたちの食の課題を示した上で、朝ごはんの大切さを学力や体温の変化、排便の有無などの観点から解説した。課題解決のために、野菜を切る際は細かく切りすぎないこと、外食と加工食品の利用を減らすことなどを提案し、「がんばりすぎずちょっとした工夫を」と会場に呼びかけた。

 第2部は、松本料理学院の松本嘉代子院長、西大学院の西大八重子学院長、トータルウエルネスプロジェクトオキナワの大宜見かおり講師が10分以内で作れてたっぷりと野菜を取れるレシピの調理実演を行った。

 会場から神谷さんに質問した桃原亮翔さん(10)=那覇市首里=は「朝ごはんを食べるというだけでなく内容も大事にしたい」と学びを得た。(7月2日付に特集)

 (西田悠)

© 株式会社琉球新報社