【ばんえい・北斗賞】メムロボブサップが重賞14勝目…阿部武「しっかり歩いてくれる」

18日、帯広競馬場で行われた11R・北斗賞(BG3・3歳上オープン・ダ直200m)は、阿部武臣騎乗の1番人気、メムロボブサップ(牡7・ばんえい・坂本東一)が勝利した。2着に2番人気のメジロゴーリキ(牡9・ばんえい・松井浩文)、3着にミノルシャープ(牡9・ばんえい・大友栄人)が入った。勝ちタイムは1:49.5(馬場水分1.1%)。

なお、8番のアオノブラックは出走取消になっている。

昨年の優勝馬のアオノブラック号が出走取消となり8頭立てとなった。第一障害を越えたあたりから果敢に先行するメジロゴーリキと、それを追い徐々に差を詰めていくアアモンドグンシン、コマサンブラック、メムロボブサップ、ミノルシャープ、やや間をおいて他の後続馬がばらける形で第二障害へと向かっていく。

第二障害で最初に仕掛けたのはミノルシャープ。すぐにアアモンドグンシン、メムロボブサップ、メジロゴーリキ、コマサンブラックも挑戦。メムロボブサップが先に第二障害をクリアし、2番手以下後続を突き放す。メジロゴーリキ、ミノルシャープが続いてクリアし懸命に追いかけるが、先頭を行くメムロボブサップの脚色は衰えることなくリードを保ったままゴール。

王者の貫禄を見せる圧巻の走りで3月のばんえい記念に続く重賞14勝目、今季重賞初制覇を飾った。2着にはメジロゴーリキが入り、3着にはミノルシャープがアアモンドグンシンに一旦はリードを許すが最後までなんとか粘り切って入線。メムロボブサップを管理する坂本東一調教師、騎乗した阿部武臣騎手は共に北斗賞は初勝利となる。

1着 メムロボブサップ
阿部武臣騎手
「春から調子はものすごく良い状態を維持しているので今日は必ず勝ちたいと思っていました。道中は十分息を入れることができたので、障害をしっかり上げることだけを考えました。770kgの重量のわりに重くもなく、馬場もちょうど良い状態だったと思います。障害を下りてしまえばしっかり歩いてくれるので差されることはないと思いました。一戦一戦良いレースができればと思い騎乗しています。これからも応援よろしくお願いします」

坂本師「馬の状態は最高」

北斗賞 口取り (C)ばんえい十勝

坂本東一調教師
「嬉しい気持ちでいっぱいです。いつも緊張感を持ってレースを見ていますが、テレビ越しから騎手の緊張感や気持ちが伝わってきました。自分が騎手だった頃よりも強く感じます。馬の状態は最高でした。そこは普段から馬に触っている騎手の判断が的確でしたし、何よりも馬との信頼関係が勝利に繋がったと思います。これからも健康面をしっかり管理し、常に万全なレースを出来るように騎手共々頑張っていきますので、メムロボブサップの応援よろしくお願いします」

メムロボブサップ 88戦35勝
(牡7・ばんえい・坂本東一)
父:ナリタボブサップ
母:ピュアレディ
母父:アキバオーショウ
馬主:竹澤一彦
生産者:竹澤一彦

【全着順】
1着 メムロボブサップ
2着 メジロゴーリキ
3着 ミノルシャープ
4着 アアモンドグンシン
5着 コマサンブラック
6着 カイセドクター
7着 インビクタ
8着 オーシャンウイナー
出走取消 アオノブラック

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