杵築市の「るるパーク」と住民組織、地域活性化へ連携 コキア植え付け始動【大分県】

コキアの苗を植え付けた杵築市と宇佐市の地域住民ら=杵築市山香町のるるパーク
レッドコキア(10月上旬~中旬)
るるパークと周辺3地区

 【杵築・宇佐】杵築市山香町日指の「るるパーク(大分農業文化公園)」(徳野満園長)と、その周辺にある三つの住民組織が地域活性化で連携する。るるパークを核に、豊かな自然やイベントを通じて集客を図る。16日にパークを代表する草花の一つ、コキアを植え付けて活動の一歩を記した。

 参加するのは杵築市山香町の上自治協議会(楠本幹夫会長)、同町の山浦地区まちづくり協議会(阿部信秀会長)、宇佐市安心院町の佐田地区まちづくり協議会(佐田則昭会長)。

 植え付けセレモニーには山浦地区の園児を含む約30人が参加。フラワーガーデンにある200平方メートルの敷地に苗200本を植え付けた。コキアは緑色から、秋になると色鮮やかな赤に変化する。周辺の住民も地区の花壇や自宅の庭に植えて盛り上げに一役買っている。

 パークは公益社団法人「県農業農村振興公社」が指定管理者となり運営している。敷地は東京ドーム25個分の約120ヘクタール。コテージやキャンプ場があり、自然をテーマにした講座やイベントを開いている。週末を中心に県内外の客でにぎわう。入場者数は年間約30万人。

 23日には上地区主催でノルディックウオーキングを開催。他の2地区にも参加を呼びかけて連携を深める。佐田地区の佐田会長(86)は「他の地域とは日頃から付き合いがある。一緒に地域を盛り上げていきたい」。徳野園長(62)は「皆さんと一緒に多くの来園者をもてなしたい」と夢を膨らませている。

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