前米国防長官、トランプ氏を批判 「安保を危険にさらし無責任」

2020年3月、ホワイトハウスで記者会見するエスパー前米国防長官。左はトランプ前大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ前米政権で国防長官を務めたエスパー氏は18日、CNNテレビで、トランプ前大統領が起訴された私邸への機密文書持ち出しについて「米兵と国家安全保障を危険にさらす無責任な行動だ」と批判した。トランプ氏は2024年大統領選の共和党候補指名争いに出馬しているが、二度と機密情報を取り扱うべきではないと断じた。

 起訴状によると、トランプ氏が持ち出した機密文書には、米国の核兵器や攻撃を受けた場合の脆弱性に関する情報が含まれていた。エスパー氏は「外国の工作員が入手し、敵国が対抗措置を取るのに利用される恐れがある」と危機感を示した。

© 一般社団法人共同通信社