長崎県への妊娠相談1620件 2022年度 前年度比600件増 相談窓口の認知度向上

 定例長崎県議会は15日、一般質問が始まり、4人が登壇。県は妊娠に関する悩みを受け付ける「県にんしんSOS相談窓口」について、2022年度の相談件数が延べ1620件だったと明らかにした。前年度から約600件増え、「窓口について一定周知が図られた結果」としている。
 山田朋子議員(改革21)の質問に、浦亮治こども政策局長が答えた。
 県こども家庭課によると、窓口は20年度に県が設置し、県ひとり親家庭等自立促進センター(YELLながさき)に委託。予期せぬ妊娠や貧困、家庭内暴力といった悩みを抱える妊婦からの相談を、電話やメールなどで受け付けている。
 20年度(7月~)の相談件数は延べ171件、21年度は同1042件で年々増加。「未成年で親に言えない」「周囲から出産を反対されている」といった声が寄せられ、最近では若い人が増えている印象という。
 件数増について同課は「認知度の向上もあるが、不安を抱えている人は潜在的に多い。継続支援が必要な人に対し市町と連携して対応する仕組みもあり、県としてできることがあれば今後も検討したい」としている。
 県にんしんSOS相談窓口(電095.801.2443)。

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