「実はあの時…」 伏線回収の仕掛け満載 岡田将生&清原果耶W主演「1秒先の彼」本編映像

2023年7月7日より劇場公開される、監督を山下敦弘、脚本を宮藤官九郎が務め、岡田将生と清原果耶がダブル主演を務める映画「1秒先の彼」から、本編映像の一部が公開された。

多くの仕掛けが隠されている本作。“消えた1日” を巡る物語となっているが、映画の前半はハジメ(岡田将生)の視点で物語が展開されていき、彼の身に起こる不思議な出来事の数々が描かれる。そして映画の後半はレイカ(清原果耶)が主人公となり、伏線が一つずつ回収され、“消えた1日”に関する謎が明かされていくという仕組みとなっている。

公開された映像は、1つの出来事をハジメとレイカのそれぞれの視点でとらえた2つのシーンだ。1つ目はハジメの視点の映像。ハジメが勤める郵便局の窓口に、思いを寄せる桜子がやってくる。ハジメはうれしそうに番号札を取るようにと桜子へ合図をするが、その様子をみた同僚の小沢がすかさず担当を横取りする。桜子は以前にハジメと約束した通り、自身の歌のCDを渡しに来たのだった。ハジメは小沢からCDを奪うと、その裏には手書きのメッセージとともにLINEのIDが。自慢げに見せびらかすハジメに同僚は冷たい視線を向けるが、そんなことは意に介さず幸せをかみしめている様子を見せる。

次に描かれるのはレイカの視点。レイカが番号札を取ろうとしていると、ハジメが誰かに気づいたように手を振る。その視線の先には桜子の姿が。桜子からCDを渡され、はしゃいでいるハジメの様子をレイカは静かにじっと見つめている。

レイカの視点の映像の後にハジメの視点の映像を見直すと、桜子がやってくるところで、番号札の発券機のそばにレイカがいることがわかる。ハジメは桜子に気を取られ、レイカは視界に入っていないようだ。そして、ハジメと桜子の仲むつまじい様子を見つめるレイカの表情は意味ありげに見せる。視点が切り替わることで、ふたりのすれ違いがみえてくるというシーンとなっている。この映像のように「実はあの時…」といった細かな仕掛けが劇中には多く隠されている。

「1秒先の彼」は、台湾映画「1秒先の彼女」のリメイク作。京都を舞台に、何をするにも人より1秒早いハジメと1秒遅いレイカの“消えた1日”をめぐる物語が描かれる。郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにもとにかく1秒早い。路上ミュージシャン・桜子のまっすぐな歌声に惹かれて恋に落ちたハジメは、花火大会デートの約束を取り付けるも、目覚めるとなぜか翌日になっていまい、“花火大会デート”が消えてしまう。謎の秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくる大学生のレイカのようだった。

山下敦弘監督と脚本の宮藤官九郎が初タッグを組み、岡田将生と清原果耶がダブル主演。荒川良々、羽野晶紀、加藤雅也、福室莉音、片山友希、しみけん、松本妃代、伊勢志摩、柊木陽太、加藤柚凪、朝井大智、山内圭哉、笑福亭笑瓶らが顔をそろえる。

【作品情報】
1秒先の彼
2023年7月7日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:ビターズ・エンド
©2023『1秒先の彼』製作委員会

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