犬が命を落とした4つの『拾い食い事例』誤飲を防ぐためにすべきこと

️怖い!わんこが命を落とした拾い食い事例

1.散歩中に農薬や殺鼠剤を誤飲

特に農村地帯を散歩するときに注意したいのが、農薬や除草剤に汚染されたものによる誤飲事故です。ネズミを駆除するための殺鼠剤ダンゴを誤飲してしまったことによる、わんこの死亡例も報告されています。

2.小型犬が板チョコを誤飲

チョコレートがわんこにとって有害であるというのは、もはや周知の事実。特に体の小さな小型犬の場合、私たちが思っているよりも少量で命に関わる事態に陥ることがあるので注意が必要です。

実際、小型犬が板チョコ1枚を盗み食いした結果、命を落としてしまった例もあります。特に、製菓用のチョコレート、カカオの含有量の多いチョコレートは少量でも危険です。

3.ぬいぐるみの綿の誤飲

体内で消化することのできない異物を誤飲した場合、異物が消化器管内に詰まってしまい腸閉塞を起こすことがあります。腸閉塞は最悪の場合、わんこの命を奪うこともあり、ぬいぐるみの綿を大量に誤飲したことが原因で、命を落としてしまった子もいます。

4.パン生地の誤飲

意外な危険性を孕んだ拾い食い事例として、パン生地の誤飲をご紹介します。焼成する前のパンやクッキーの生地は良い匂いがするため、わんこが興味を持つことも多いですが、特に発酵前のパン生地は注意が必要。

わんこがわずかな量のパン生地を誤飲した結果、体内で発酵したパン生地が大きく膨らんで消化器管内を圧迫し、腸閉塞により死亡してしまった例があるのです。

️気をつけて!わんこの誤飲を防ぐために

1.散歩コースの危険予知を

ゴミ、食べこぼし、ポイ捨てされたタバコなど、路上には思っている以上にさまざまなものが落ちています。

そしてわんこの誤飲事故は、散歩中に発生することが多いのも事実。散歩中はただ漫然と歩くのではなく、わんこが歩くその数メートル先を常に意識して「おかしなものが落ちていないか」に目を光らせておくようにしましょう。

もし愛犬の気を引きそうな怪しいものが落ちていることに気づいたら、対象物をぐるっと迂回したり、その手前で曲がって道を変えるなど、なるべく愛犬が危険物に遭遇しないよう対処すべきです。

2.キッチンは立ち入り禁止に

誤飲が発生しがちなもう1つの場所がキッチンです。愛犬に有害なものだから気をつけなければとわかっていても、調理中にポロッと落としてしまったり、隠してあるものを愛犬が見つけるなど、誤飲してしまう可能性は否定できません。

できればキッチンには柵を設けるなどして、物理的に立ち入れないようにしましょう。

3.匂いを嗅ぐ仕草をしているときは要注意

わんこが何かを口にするとき、何の前触れもなくいきなりパクッと食いつくのは稀です。多くの場合は、まず「匂いを嗅ぐ」動作をとります。

クンクンと執拗に匂いを嗅いでいるときは、わんこが興味を持っている証拠。怪しいものや危険なものに対してこの行動をとっていたら、愛犬がパクッと食いつく前にリードを引っ張ったり押し除けたりして遠ざけましょう。

️まとめ

いかがでしたでしょうか?たかが拾い食い、されど拾い食い。ちょっと目を離したすきに愛犬が拾い食いをしてしまい、それが原因で命を落とすなんてことになってしまったら、飼い主さんは悔やんでも悔やみきれませんよね。

過去の事例で危機意識を高めながら、的確な対策をとるように普段から心がけましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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