ポール・マッカートニー、故ジョン・レノンの人生は“悲劇的だった”と語る「それに対する彼の対処の仕方にいつも感心していた」

現地時間2023年6月15日に開催された【2023トライベッカ・フェスティバル】で、ポール・マッカートニーが新著『1964: Eyes of the Storm』をプレビューするためにポッドキャスト『Conan O'Brien Needs a Friend』に出演した。

この本には、ザ・ビートルズがバンドとして活動していた初期の頃の未公開写真が300枚近く掲載されている。コナン・オブライエンとの会話で彼は、当時まだ10代だった故ジョン・レノンがいくつかの写真で特に元気のない表情をしていた理由について、亡くなった友人がとりわけ悲しい生い立ちだったからだと語った。

米エンターテインメント・トゥナイトによるとポールは、「(ジョンは)本当に悲劇的な人生だった。子どもだった頃、母親が彼を育てるには力不足だと定められた。(中略)父親は、ジョンが3歳の時に家を出ていた。つまりあまり良くなかった」と回想している。

80歳のポールは、「ジョンは生涯を通じて、そういった小さな細かい悲劇に見舞われながら育ったんだ。彼が何故ああいった傷つきやすさを抱えていたのかを思い知らされたよ。それに対する彼の対処の仕方にいつも感心していた。彼が経験したことに僕があれほどうまく対処できていたかは自信はないので」と述べている。

6月13日に発売された『1964: Eyes of the Storm』は、ポールが35mmフィルム・カメラで撮影した数十年前の写真を使って編集されたものだ。若き日のポール、ジョン、故ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが、“ビートルマニア“として歴史に残るほどの世界的名声を手に入れる直前の時代が捉えられている。

ポールはこのプロジェクトについて、「(これらの写真について)僕が好きなのはその無邪気さだ。僕らは自分たちが有名になるなんて知らなかった。(有名に)すごくなりたかったけど、知らなかったんだ」と話している。

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