キラー・マイク、11年振りソロ作『MICHAEL』を発売。アンドレ・3000、フューチャーらが参加

ラッパーのキラー・マイク(Killer Mike)が、2012年の『R.A.P. Music』以来、11年振りとなるソロ・アルバム『MICHAEL』を2023年6月16日に発売した。

発売に先駆け、6月13日にゼイン・ロウが司会を務めるApple Musicの番組に出演したキラー・マイクは、この新作アルバムから、アウトキャストの『Stankonia』でキラー・マイクが初共演したアンドレ 3000に加えて、フューチャー、エリン・アレン・ケインをゲストに迎えた新曲「SCIENTISTS & ENGINEERS」を初公開した。

批評家やファンの間で大きな注目を集めていた同曲について、RAP TVは「ATL(アトランタ・ヒップホップ)史上最大のコラボになるのか?!」と期待を煽り、BETはゲストのアンドレ 3000について、「なぜ彼が史上最高の一人なのかを思い出させてくれる」と絶賛している他、多くのファンはキラー・マイクがかつての恩師と酒を酌み交わそうとしていると歓喜に沸いていた。

No I.D.がエグゼクティブ・プロデューサーを務めるこの14曲入りのニュー・アルバム『MICHAEL』には、アンドレ 3000、フューチャー、エリン・アレン・ケインに加え、ヤング・サグ、タイ・ダラー・サイン、カレンシー、6LACK、EL-P、ブラストなど、豪華な顔ぶれが参加している。

この数ヶ月間、キラー・マイクは一連のプライベート・リスニング・セッションを開催し、友人やファン、ラッパー仲間に向けて、彼自身の言葉でこの自伝的アルバムの内容について解説してきた。

また彼は、今年3月のSXSW(テキサス州オースティン)、5月のShaky Knees Festival(ジョージア州アトランタ)やBottlerock Festival(カリフォルニア州ナパ)といったフェスティバルのステージで、彼のバック・バンドであるザ・ミッドナイト・リバイバル・バンドと共に、このアルバムからの新曲を初披露している。

彼らは、今年7月10日にアラバマ州バーミンガムを皮切りに、全米19都市を巡る最新ツアー“The High and Holy Tour”をスタートさせ、Pitchfork Music Festival への出演やNYアポロシアター公演を経て、8月5日にニューオーリンズで幕を閉じる予定だ。

ニュー・アルバム『MICHAEL』は、何世代にもわたって受け継がれてきたサザン・ヒップホップのフロウ、日曜礼拝、床屋での談話など、彼を育てたコミュニティのサウンドに彼自身の思考を染み込ませた生涯ラップ愛好家マイケル・レンダー(彼の本名)の全貌を紹介するものだ。

Written By Will Schube

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