全町民に4千円分の商品券 物価高騰対策で和歌山・上富田町

上富田町役場

 和歌山県上富田町は、物価高に対する経済支援や地域経済の活性化に向けて、町民1人当たり4千円分の商品券を配布する。2023年度の一般会計補正予算案に計上し、7日開会の町議会6月定例会に提出した。

 国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した「かみとんだ地域元気活性化商品券支給事業」。非課税世帯など条件に該当する世帯を対象に、3万円分の商品券も支給する。事業費は1億3504万2千円。

■6月議会開会

 この日開会した町議会に、町は23年度の一般会計補正予算案や、条例の制定や改正、専決処分の承認など議案17件を提出した。会期は21日まで。一般質問は15日と19日。

 議案のうち、23年度一般会計補正予算案では1億5928万4千円を追加し、総額は73億9346万4千円となっている。

 また、21年に同町下鮎川の町道一乗寺加茂線で発生した土砂崩れの復旧工事の請負契約のほか、老朽化に伴う町消防団の消防ポンプ自動車1台の購入と、小学校に整備する電子黒板26台の購入契約などの議案も提出した。

 条例は、行政手続きの利便性と行政運営の効率化を図るため「情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例」を制定する。書面で行うよう規定されている場合でも、原則としてオンラインにより手続きができるよう定めている。

 このほか、追加議案として人事案件2件などの提出も予定している。

© 株式会社紀伊民報