【バレーボール】フルセットの末に手痛い敗戦に/春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第8戦vs順天堂大

何としても勝利したい今試合。慶大は序盤から攻守で相手をひとつ上回り第1セットを5点差で勝ち取る幸先いいスタートを切った。つづく第2・3セットを落とし相手が主導権を握ったかのように思われたが、修正力の高さを見せつけ第4セットを奪取した。最終セットは中盤まで競るも先に均衡を破られると、その流れを崩せなかった。悔しい思いを胸に明日の試合に懸ける。

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

2023年5月13日(土)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第8戦 慶大×順天堂大

得点
慶大	セット	順天堂大
25	1	20
16	2	25
22	3	25
25	4	22
10	5	15
出場選手(サーブ順)
ポジション	背番号	名前(学部学年・出身校)
OH	1	島田航希(経4・慶應)
OP	2	松本喜輝(環4・九州産業)
S	10	大槻晟己(総4・清風)
OH	6	山口快人(経1・慶應)
MB	8	芳賀祐介(環3・札幌北)
OP	3	渡邊大昭(商3・慶應)
L	7	山元康生(法2・慶應)
途中出場
OH	11	入来晃徳(環2・佐世保南)

渡邊の力強いプレーでチームは勢いに乗る

第1セット、序盤から両チームは攻守で相手に挑みかかる。慶大は持ち味の攻撃に加えつなぐバレーを見せるも相手もそれ以上の粘り強さを見せ、試合は接戦に。9―6と一時引き離されそうになるもここで芳賀祐介(環3・札幌北)・島田航希(経4・慶應)・山口快人(経1・慶應)らが3枚ブロックで相手に張り付き防衛。セット中盤に13―13で並ぶと、再び芳賀らのワンタッチから渡邊大昭(商3・慶應)がスパイクを決める。渡邊は直後にもサービスエースを決め、勢いに乗った慶大は25―20でこのセットを手にした。

スパイクレシーブが惜しくもつながらなかった

第2セットは序盤から3連続得点を許し厳しい幕開けとなった。島田がスパイクを決めて一旦流れを断ち切るも相手はスパイクの手を緩めない。慶大はスパイクが一・二枚でブロックされる場面、スパイクレシーブから繋げない場面が多かったからか、得点しても流れにのれない。10―5とダブルスコアをつけられ、その後タイムアウトを挟むも相手が優位な展開に。相手の多様な攻撃を前にボールをつなげられず、16―25で第2セットを落とした。

松本を中心に多彩な攻撃パターンで点を重ねる

第3セットは序盤から、つなぐバレーが目立った。攻撃面でも芳賀の速攻、島田のセンターアタックを使うなど幅を持たせてブロックを寄せ付けない。続いて松本のスパイクで9―7、渡邊のライトからのスパイクで10―8とすると、これには星谷監督もコートサイドでガッツポーズを見せ、選手を鼓舞する。しかしセット中盤に追いつかれると両者譲らぬ展開に。松本のスパイクがブロックされ14―16と2点差になると、鋭いスパイクを盾に相手がそのまま逃げ切った。22―25でこのセットも落とし、慶大はあとがなくなる。

連続得点で最終セットにつないだ松本

奪取するしかない第4セット、前のセット同様に競る展開となるも相手のスパイクを拾える場面が格段に多くなる。9―10で慶大のタイムアウトを挟みその後9―12と引き離されるも、その後松本を中心に猛攻。セット後半には両者が並ぶ展開となるも、この試合に対するより強い執念を見せたのは慶大だった。先に20点台にのせると松本がセンターアタック、ブロックで連続得点。そのまま流れを握り見事25―22で最終セットにつないだ。

手痛い敗戦となった

最終セットはまさに意地のぶつかり合いとなった。松本がライトからの鋭いスパイクを決めると相手もスパイクで追随。ネットタッチの判定で2―4と点差をつけられるとここで慶大がタイムアウトをとる。直後にも相手は力強いセンターアタックを決め厳しい展開となるも、ボールを紡ぎ続け中盤には7―7と同点に。これには選手もコートを駆け回り喜びを表す。終盤、均衡を破ったのは相手だった。攻守で高いボールワークを見せつけ一気に9―13まで引き離される。最後は松本のスパイクがブロックで阻まれ、フルセットまで及んだ今試合を惜しくも落とした。

(取材:五関優太)

以下、コメント

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

今日もまずは試合をできることに感謝したいなと思います。で結果として、取りたかった試合フルセットまでいったものの、最後向こうの強力なサーブに耐え切れず、自分たちの弱さが出てしまって負けてしまった。最後にもっていけたのはよかったのですが、やっぱり実力として負けてたんだなということで、そこはまた切り替えて明日頑張れたらなと思います。

――序盤の立ち上がりについてはいかがですか

先週からの結果、なかなか勝ち星あげられていないなか、気持ちも沈みそうなところをリセットして、本当チームも非常にチーム一丸となったスタートというのが切れて、幸先のいいスタートだったのかなと思います。

――サーブレシーブの他に、技術面での課題はありますか

まず早い攻撃に対するブロックと、せっかくタッチしたボールに対してのつなぎ、そこをもう少しクオリティを上げないと厳しいかな。

――次戦に向けて

明日、フルセット今日やって、そのフルセットもほんとに気持ちのこもった全身全霊でプレーした結果でやったのでかなり疲労がきてると思いますが、明日さらに勝ちたい相手なので、ほんとに切り替えて総力尽くして立ち向かっていけたらなと思います。

島田航希主将(経4・慶應)

――今日の試合を振り返って

下級生が結構頑張ってくれてあと少しで勝てたと思うのですごい悔しいですし、もうちょい自分たち最上級生がいいプレー できたらなと思うと、まあできなかったというかもうちょい頑張れたと思います。そこがちょっと負けに繋がってしまったのかなと思います。

――チームとしてはどのような意識でこの試合に臨みましたか

あと、もう負けられない試合なので絶対勝つという気持ちと、まあ、勝てる自信もあったので、一体となって絶対勝つという気持ちで臨みました。

――個人として攻撃面についてはどうでしたか

トス自体があまり上がってこなかったので、上がってきた場面ではたまに決めたりして、悪くなかったのかなと思います。

――次戦に向けて

明日は入替戦がかかった試合だと思うので、勝つのもそうですけど、今日みたいに良い雰囲気で試合できるように切り替えていきたいと思います。

松本喜輝選手(環4・九州産業)

――今日の試合を振り返って

フルセットで負けたというので、また最後の爪の甘さというのが、やっぱりつなぎの部分でも2本目、3本目しっかり打てるトスを持っていけてなかったりだとか、3本目しっかり打ててなかったりとか、そういうちょっとした最後の爪というところが課題だと思います。

――個人としてどのような意識でこの試合に臨みましたか

やっぱ残り4試合ということで、ここまでくると全員で一丸となって気持ち上げてやっていくしかないので、やっぱしっかり声出して走ってチームを盛り上げるみたいな感じです。

――慶大の攻撃面はいかがでしたか

やっぱりもう少し自分と渡邊が中心となって引っ張っていきながら、要所要所で島田だったり山口だったり芳賀だったりが、しっかりもう少し、自分たちが決めるのもそうなんですけど、そういった選手にもしっかり決めさせれるようにボールを散らせることができたらと思います。

――次戦に向けて

明日東京学芸大学さんとやるということで、やっぱりここはひとつ気持ちを切り替えてやらないといけないと思うので、今日は今日でしっかり反省して、明日はもう一度チーム一丸となって全員で盛り上げてやっていけたらなと思います。

芳賀祐介選手(環3・札幌北)

――今日の試合を振り返って

3回目のフルセットで負けてしまって、1セット目取って2・3・5セット目も同じようなやられ方、向こうのサーブが強くなってきてそれ耐え切れず、4セット目なんとか盛り返しました。けど強いサーブにいかに対応するか、5セット目と同じようなやり方を2・3・5セット目でされました。

――慶大の攻撃力はいかがでしたか

そうですね、やっぱ渡邊くんと義輝さんが中心のチームでその2人は苦しい状況でも多分打てているので、その中で2人にいかに安心して打たせられるか、トスをしっかり打ちやすい高さにして寄せるとか、高さを詰めて寄せるとか、相手をギャップでみんながいるからってそういうなんだろ

――チームを盛り上げるためにどんな声掛けを意識しましたか

やっぱり僕と渡邊でなんとか声をかけて、苦しいときに沈んだ時に声をかけるようにはしています。

――次戦に向けて

明日は東京学芸で1勝同士ですし、負けた方がほとんど入替戦に近づいてしまうので、負けられない戦いだと思います。

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