鈴木仁に単独取材! 仕事もプライベートも“直感”で ナチュラルに生きる日々を語る

【エンタメの未来を彩る光をキャッチ! シリーズ「未来予知」】

現在放送中のテレビ東京ドラマプレミア23『さらば、佳き日』(毎週月曜23時6分~、全8話)で、乃木坂46の山下美月とダブル主演を務めている鈴木仁に単独インタビュー。本作は、秘密を抱えた夫婦と、2人をとりまく様々な人間関係を描く物語。ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた晃と桂一だが、実は“兄妹”だった――。

ドラマでは鈴木演じる桂一が、究極とも言える選択に迫られる場面も。そこでentaxは、鈴木自身の様々な選択について直撃。忙しい日々の息抜きや、今後の目標も教えてもらった。

■直感で参加したオーディションで芸能界入り「母は驚いたみたいです(笑)」

――ドラマには桂一が大きな選択を迫られる場面がありますが、鈴木さんが何かを選択するときに大事にしていることはありますか?

いろいろ考えたとしても、結果として自分の思った方向に進むようにはしていますね。それが“究極の選択”だとしたら、どちらを取っても間違いではないし、正解でもないのかなと思うので、直感で進んでしまうかもしれないです。思い立ったら行動しちゃうし、自分が“こうだ”と思ったら、それを貫き通すタイプだと思います。

――今までの人生を振り返ると、やはりそんな経験が多いですか?

“究極の選択”は中学3年生で事務所に入ったことだと思うんですけど、そのときも「サッカー以外のことを何かしたい」と考えたときに、「あっ、モデルになりたいかも」と直感的に思って。そうしたら、たまたまアミューズの書類審査がないオーディションがあったので、そのまま行ってみることにしました。

――思い立ってから、オーディションまでの期間がすごく短かった?

はっきりとは覚えてないですけど、たしか2週間もなかった気がします。かなり間近に迫ってたんですけど、その日のスケジュールを見て、母から「空いてるけど、どうする?」と聞かれたので、「行く!」って。さすがに母は驚いたみたいです(笑)。

――まさか本当に行くとは、と(笑)。

はい(笑)。「行ってくれたら面白いなぁ」とは思っていたらしいですけど、「こんなに早く決断しちゃうんだ」って思った、と後から言われました。

――でも、それで本当に行かせてあげるお母様も寛大ですよね。

母も服が好きなので、僕がモデルをやりたいということに対して反対はしてなかったんですよね。本当にモデルになってくれたらうれしいな、くらいに思っていたんだと思います。

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――もちろん、それは正しい選択だったと思いますが、「この選択はミスだったな」というものはありますか?

この前、食あたりを起こしまして(苦笑)。鶏肉であたったんですけど、「あのとき、鶏肉を食べなきゃよかったな」とは思いました(笑)。初めて食あたりを起こして、こんなに体調が悪くなるんだと思ってびっくりしました。選択と言えるのかはわからないですけど、あれは大きなミスでした。

――それを選ばなければ、ってことですよね。

あのとき「サラダチキンを自分で作って食べよう」って思わなければ、5月もずっと健康だったのに(笑)。すごく体力を奪われて、体重も3.5kg落ちたんですよ。でも、今はもう気にせず普通に鶏肉を食べています。もしかすると、その選択もミスっているかもしれないですね(笑)。

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■息抜きはサウナよりも露天風呂! その理由は…

――出演作が続いてお忙しい日々かと思いますが、息抜きや気分転換にしていることはありますか?

早い時間に露天風呂へ行くのが好きです。午後イチくらいに行って、まだ陽が出てる中、露天風呂でのんびりボケっとするのが大好きで、それはリフレッシュになっていると思います。

――サウナではなく、露天風呂なんですね。

サウナも好きなんですけど、なんだかんだ露天風呂が一番好きだなと思いました。一時期、「俺、サウナ好きだわ」と思ってサウナに行ってたんですけど、いつも最終的には露天風呂で温まってたんですよね。そのときに「やっぱり、こっちかも」と思って(笑)。もちろんサウナも楽しんでるし、リフレッシュになるんですけど、あれって体力を使うというか、忍耐系じゃないですか。だから息抜きっていう意味でいうと、僕は露天風呂かなと思います。

――撮影の合間に、ちょっと空き時間があれば行きたい?

行きたいです。でも、そんな間はないですね(笑)。だから、休日にスーパー銭湯とかに行きます。本当は、ゆっくり温泉に行けたら最高なんですけどね。僕はとにかく決め事が苦手なので、スーパー銭湯にも「行こう!」と思い立ったら行く感じで。今、格闘技をやってるんですけど、それも撮影期間には全然行かないし…だから、きっとパーソナルトレーニングとかもあまり得意じゃないんだろうな、と思っています。

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――たとえば旅行に行くときにも、スケジュールはガチガチに決めずに直感で?

もう、すべて直感です。友達と約束するのも、できれば直前の方がいいんです。周りを困らせることが多いかもしれないですけど、急に電話とかしちゃいますし、相手にもそうしてほしいなって思っちゃいます(笑)。もちろん、前からこの日がオフだとわかっていれば事前に予定を立てることもありますけど、「今何してんの? 遊びに行かない?」って、急に誘って買い物に行ったり。「ごめん、これからバイトだ」って言われたら、それはそれでOKなんです。

――この業界ではないお友達を誘うことが多い?

そうですね。この業界の人もいますけど、学生時代の友達のほうが多いかなと思います。

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■撮られる側から、撮る側へ 好きな写真を「仕事にできたら」

――直感から始まった芸能生活ですが、役者を始めた頃と今で、仕事に対する思いに変化はありますか?

最初はモデルからスタートして、「役者なんて俺にできるのかな」というあまり前向きではないところから始まったので、それと比べたらだいぶ変わりました。「ちゃんとやっていかないと」と思うし、「もっとこういう役をやりたい」といった思いが生まれてくることもある。当時の感覚とはまったく別物だと思います。

――気持ちが変化する大きなきっかけがあったのでしょうか。

『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』です。同世代が多い現場で、しかも今までテレビで見ていた方と共演したことで、僕はこんな気持ちで大丈夫なのかな、と。すでに活躍している方の仕事に対する向き合い方を見て、この人たちと一緒にやっていくんだ、と思えたことが大きかったです。そこから俳優業に対する意識も変わりました。

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――鈴木さんの3年後、5年後の目標も聞かせてください。

この仕事を続けつつ、写真がすごく好きなので、3年後くらいにはそれも仕事にできたらいいなと思っています。今は撮られる側ですけど、撮る側もできたらいいなって。

――人物だったり風景だったり、どんな写真を撮るのが好きですか?

何を、というものは特になくて、“写真を撮ること”が好きです。そのとき思ったことだったり、そのとき一緒にいる人だったり…。ふだんからカメラを持ち歩いて、バシャバシャ撮っています。そんな写真もたまっているので、何かに活かせたらいいなと思いますね。もっと写真の勉強をして、編集とかもうまくできるようになりたいです。

■テレビ東京 ドラマプレミア23『さらば、佳き日』

2023年6月12日(月)スタート
放映時間:毎週月曜 23:06~23:55
地上波放送終了後、動画配信サービス『Paravi』『Lemino』にて配信。全国どこからでもTVerで
リアルタイム配信。

出演:山下美月、鈴木仁、伊藤あさひ、加藤小夏、高月彩良、姜暢雄/小沢真珠

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【鈴木仁 Profile】
1999年7月22日生まれ。東京都出身。2014年「アミューズオーディションフェス2014」ファイナリスト。2016年「第31回メンズノンノモデルオーディション」で準グランプリを受賞してデビュー。現在も『MEN’S NON-NO』専属モデルとして活躍中。俳優としての主な出演作は、「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018年)、「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年)、「モトカレ←リトライ」(2022年)、映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」(2020年)、「ブレイブ-群青戦記-」(2021年)、「モエカレはオレンジ色」(2022年)「今夜すきやきだよ」(2023年)など。

写真:Ⓒentax

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