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2023年6月18日に公開された動画ではゲストに自民党衆院議員の細野豪志氏をお招きし、希望の党失敗の原因や自民党の強み・弱みについて語っていただきました。
細野氏が思う一般論と真逆の希望の党分裂の原因とは？
【このトピックのポイント】
・希望の党で細野氏が目指したのは保守系野党
・希望の党が失敗したのは最初に決めた方針からブレてしまったのが原因
・自民党の強みは人間関係の作り方
細野氏のプロフィールは以下の通りです。
2000年の衆院選以降、負けなしで8回連続当選を重ねてきた細野氏。ただ、それぞれの選挙はそれぞれに大変だったようで、特に無所属での出馬は苦労が多かったようです。「結果としてこうやって送っていただいて、ありがたいですね」とコメントしました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして細野氏に回答していただきました。
希望の党 調整がうまくいっていたら？
希望の党の成功によって保守二大政党を思い描いていた細野氏。それが実現しなかったことに「返す返す残念」と振り返りました。
希望の党が失敗した時点で細野氏は野党保守政党を作ることは難しいと感じ、政治家を辞めるか自民党に入るかの二択だと思ったとのことです。
もし1つだけやり直せるとしたら、というMC乙武洋匡の質問に細野氏は希望の党の綱領を作成したときのことを挙げました。
当初、希望の党は安保法制と憲法改正を是とする方針を決めたものの、民進党が合流した際にその表現を緩める動きがあったとのこと。
細野氏は小池氏に「我慢してほしい」と言われ、それを受け入れます。しかし、その内容は細野氏が目指すものから大きくかけ離れており、細野氏は「そのとき拒否すれば良かった」とコメントしました。
希望の党分裂の要因について細野氏は「ちゃんと原則を立てて、この考えに合う人以外は入れないとしなかった党のアイデンティティの薄さ。それがあそこまで行った理由」と分析。
一般的に指摘されている排除発言や、結束できなかったこととは真逆の見解を示しました。
細野氏「中途半端に何をしたいか分からない新しい政党にはみんな期待しないですよね」
もし、最初に決めた方針のまま選挙になっていたら、負けても希望の党に残ったと語る細野氏。「でもそこで理念も揺らいだうえに負けたから、残る意味はなかった」と語りました。
自民党はやっぱり他の党と違う？
様々な政党を渡り歩いてきた細野氏。自民党の印象について問われると「人間関係の作り方が重層的でうまい」とコメントしました。
派閥や会議体を通じて党の議員同士がつながりを作りやすい環境にあるとのこと。それによって多くの議員を抱えながらも意見を集約し、物事を前に進められる仕組みになっているようです。
自民党の弱点について問われると、細野氏はダイバーシティーへの取り組みに言及。こども家庭庁を例に挙げ、家庭の多様性に感覚が追いついていない点を指摘しました。
自民党でダイバーシティーに関する問題に真剣に取り組んでいる議員も少なくないものの、党の主流でないゆえに弱みになってしまっているようです。
ただ、時代によって主流が動くのが自民党の強さとする細野氏は「もう少しこっち側（ダイバーシティー）に厚みが出てきた方がいいかなという感じ」と、今後の期待を寄せました。
MC乙武「細野さん、偉くなれるんですか？」
細野氏「偉くはなかなかならないですよ」
MC乙武は細野氏の今後について問うと、若いころのような権力への執着はなくなったとのこと。ただ、ここまで政治家を続けてこられたことに対する感謝はあるとし、「結果は出したい。こういう社会を実現したいというのはある」とコメントしました。
具体的に取り組みたい政策について、細野氏が最初に挙げたのはエネルギー分野。「東日本大震災の時に与党にいた議員としてエネルギー分野に関わっていきたい」と語りました。
内政の分野では児童虐待の問題に注力したいとのことです。さらに、若年層の所得を上げることにも言及しました。
最後にMC乙武が静岡県知事への意欲について問うと「ようやく自民党に入れてもらったので、落ち着いてやらせてもらえませんか？」と苦笑い。
リニア中央新幹線の問題についてコメントを求められると、細野氏は東南海地震の際のライフラインの確保や温室効果ガス削減の観点から「これからの時代に必要なもの」とコメントしました。
現在指摘されている大井川の水の問題や生物多様性への影響は解決すべきとしつつ、「もう少し大きな必要性みたいなことをきっと静岡県民にも分かってもらいたいと思います」と締めくくりました。
動画本編はこちら！
希望の党分裂の原因は立ち上げの瞬間にあった？
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