岡山・旧幸島小卒業生ら田植え 稲わらで大しめ縄作り、奉納へ

苗を手植えする幸島小の卒業生ら

 2024年度に還暦を迎える旧幸島小(岡山市東区水門町)の卒業生らが18日、地元の水田で田植えをした。刈り取った後の稲わらで大しめ縄を作り、12月に幸島稲荷神社(同所)へ奉納する。

 1964(昭和39)年度生まれの同級生15人を含む地域住民ら36人が参加。テイカ岡山工場グラウンド北側の水田(約3アール)で神事を終えた後、横一列に並んで水田に入り、昔ながらの手作業で苗を植えていった。

 大しめ縄作りは70年以上続く伝統行事。稲は9月上旬に刈り取って乾燥させ、12月に竹に巻き付けてしめ縄を編み、無病息災などを祈願する。

 64年度生まれの代表世話人を務める公務員男性(58)=同市東区=は「久々に再会した同級生もいて、子どもの頃に戻ったような気持ち。地域の伝統を今後も守り続けたい」と話した。

 幸島小は、2022年4月に開設された岡山県内初の義務教育学校・山南学園(同北幸田)に再編された。

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