手植え体験 農家に感謝 北浦小児童 無農薬米を栽培

昔ながらの田植え体験をする北浦小5年生

 宮崎県延岡市・北浦小(岩切隆人校長、95人)の5年生22人は19日、手植えによる田植えを体験した。同市北浦町の「まなぶ農園」(松原学代表)が水田3アールを提供。農園が協力し農薬や化学肥料を使わず栽培する。
 昔ながらの農作業の大変さや食のありがたさなどを地域の人から学ぶ「総合的な学習の時間」の一環。松原代表(60)から植え方を教わり子どもたちは水田へ。昨年の5年生が収穫した種もみから育てた苗を手に取ると、倒れないようにしっかりと植え付けていた。
 澤部颯介君(10)は「初めて体験し楽しかったが、昔の人は大変だっただろうなと思った。おいしいお米を作ってくれる農家さんに感謝」と話していた。
 子どもたちは今後、手押しの草取り機を使うなどして除草作業を行い、10月上旬に稲刈り。80~100キロの収穫を見込み、羽釜でご飯を炊き味わう予定。

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