県施設 キャッシュレス決済導入へ 県立美術館など、DX化の一環

 岡山県は県有施設にキャッシュレス決済を導入する。岡山市の県立美術館や県総合グラウンドなど16施設を皮切りに、10月をめどに関連の決済システムを整備。県が進めるDX(デジタルトランスフォーメーション)化の一環で、県民の利便向上につなげる。

 対象施設は他に、県立博物館(同市)倉敷スポーツ公園(倉敷市)県美作ラグビー・サッカー場(美作市)などで、利用者が多い文化・スポーツ施設を中心に選んだ。大学入試に必要な証明書の発行事務などで手数料が発生することから一部の県立高校にも導入する。

 県は対象施設にクレジットカードや電子マネー、スマートフォンのQRコード決済に対応した決済システムを順次整える。事務の効率化で職員の負担軽減も期待できるという。

 県は新型コロナウイルス禍による行動変容を踏まえた「県DX推進指針」(2021年策定)に基づき、行政手続きのオンライン化を進めている。キャッシュレス決済は効果や課題を検証し、対象施設の拡大を目指す。

 県デジタル推進課は「コロナ禍を機にキャッシュレス決済のニーズが高まっている。今後も県民目線で行政のDX化を進めていきたい」としている。

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