高校球児もお肌ケア 紫外線対策を学ぶ 茨城・土浦の常総学院高

日焼け止めの使い方の説明を受けた後、実際に顔に塗って試す常総学院高の野球部員たち=土浦市中村西根の同校

高校球児も日焼け止めを-。茨城県土浦市中村西根の常総学院高は19日、野球部員を対象にした日焼け止め講座を開いた。化粧品製造販売のコーセー(東京)が協力し、強い紫外線が肌や健康、競技に影響する可能性を説明。部員たちは小麦色の顔や腕に日焼け止めを塗って試し、効果的な使い方を学んだ。

講座は、紫外線の悪影響について理解を深めるとともに、「屋外競技は日焼けした肌が当たり前」「日焼け止めは女性が使うもの」などの固定観念を取り払う目的で実施。部員とマネジャー計約100人が参加した。

同社スタッフは、紫外線のうち肌のしわや老化を進めるA波(UVA)、表皮の炎症やDNAに影響するB波(UVB)について解説。肌ダメージは疲労につながり、運動の疲労と重なって競技に影響する可能性を強調した。

参加した野球部員たちのほとんどは、日焼け対策をしていない。講座に参加し、興味深そうな表情で日焼け止めを肌になじませる部員の姿が見られた。

講座終了後、沢田一徹主将(17)は「疲労蓄積や将来を考えたら日焼け止めを塗った方がいい。男性が使うのも当たり前と知った」と話した。

野球部長の松林康徳教諭は「自分の体を考えることが将来につながる。すごくいい機会になった」と語った。

日焼け止めの使い方を学び、実際に腕に塗る野球部員たち=土浦市中村西根の常総学院高

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