お知らせ
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（2023年6月15～18日、東京・東京体育館）
■57kg級・樋口黎（ミキハウス＝決勝を4－0で勝ち、昨年ﾉ61kg級に続いての世界選手権出場が内定）「（決勝は）もっとポイントを取れたと思う。相手は強い選手で、対策もしてきたことは分かっている。そこを超えて圧倒的なパワーと技術がなければならないけど、それができず、ふがいない点でした。今大会の中には、最初に簡単に4点を取って、勝たなければならないという気持ちから大事にいきすぎた試合もあった。もっとアグレッシブに行かなければならない。
納得いかない内容でしたけど、世界選手権の代表は取れました。（今年の元旦に入籍し、先月結婚披露宴）その影響はあると思います。妻の力も借りて世界選手権に臨みたい。セルビアは去年優勝できた地。オリンピック出場枠ではなく、優勝することが目標。世界の研究をやり、減量もいい形でできるようにしたい。ボクは日本の大会より海外での試合の方が思い切り闘えたことが多いので頑張りたい」
■61kg級・坂本輪（東京・自由ヶ丘学園高＝年上の選手4人を破り、男子高校生として大会史上2人目の王者へ）「ホッとしています。一番下（若い）で優勝できたことが、とてもうれしいです。自分から前に出て攻めるレスリングができたことが、よかったと思います。自分の強みは、ポイントを取られてから後半で持ち味を出せること。年上の選手相手にポイントを取られるのは当たりまえだと思います。それ以上にポイントを取る、という気持ちやりました。
（8月に）U20世界選手権に出場するので、この大会で優勝するくらいでなければU20世界では優勝できないと思っていました。まだ体重が足りていないので、ウエートトレーニングを多くやって体重と筋力を鍛えてきました。60kgちょっとしかありません。もう少し増やしたい。食事は母がしっかりサポートしてくれています。将来は、57kg級で世界で活躍できるようにしたい」
■65kg級・乙黒拓斗（自衛隊＝決勝で安楽龍馬を9－0で撃破。世界選手権出場を内定）「オリンピック前には、こういう厳しい闘いがあることが分かっていた。ひとつひとつ、確実に勝てたことはうれしい。迷うところは特になかったけど、（試合内容は）納得していない。いいところは少なかったと思います。足（右足甲）は大丈夫。今年１月の合宿で、詳しくは言えないですが、重めのけがをしてしまった。それから治療をして、ちょっと練習しただけだった。足のコンディションというか、身体（全体の）それはよくなかった。
出場しないこともできたけど、こういう厳しい中で勝ち抜くことは自分にとっていい経験になるのかと思い、出ました。プレーオフに持ち越さず、世界選手権への出場を決めようと思いました。（今後について）まずはしっかりとけがを治したい。世界選手権でオリンピック代表の内定を取って、パリで金メダルを取れるように頑張りたい」
■70kg級・青柳善の輔（山梨学院大＝全日本選手権に続く優勝）「世界選手権のキップをかけて、絶対に勝ちたいと思っていたので、すごくうれしい。去年、世界選手権に帯同して（70㎏級で優勝した）成國大志選手の姿にあこがれて、来年は絶対に自分が出ようと思った。それから体作りをして、練習の強度も上げてきた。
今大会、1、2回戦はできるだけ楽に勝って、決勝ですべて出し切ろうと思っていた。決勝はやりたいことが全部できて、完璧だった。課題は、自分のペースで闘うこと。今日の決勝はそれができたと思う。世界選手権は少しでも上に行けるようにがんばりたい」
■74kg級・高谷大地（自衛隊＝3試合を無失点で勝ち上がり、昨年に続く世界選手権出場を決める）「決勝の相手はいつもとは違う選手だったので、緊張はしました。緊張して力を出せないようでは、世界選手権に行っても恥ずかしい結果になるだけ。もっと速く終わらせることができたのではないか、とも思います。いつもは点取り合戦の試合になりますが、今回は3試合無失点という内容で、いい結果だったと思います。
今大会に向けて、試合が近づくにつれ、追い込みすぎて気持ちが沈んでしまい、うつ病みたいになって、今回は駄目かな、という気持ちもありました。いつも見てくれている先生が試合当日、会場に来てくださり、簡単に施術していただき、気持ちと体がはまって『負けない』という気持ちになりました。世界の74kg級は高い壁なので、もう一回りも二回りも大きくなった高谷大地を見せたい」
■79kg級・山倉孝介（早大＝決勝は千葉・日体大柏の同期生に快勝し、初優勝）「最低目標が優勝で、決勝はテクニカルフォールで終わらせることができてひと安心です。（決勝の相手となった）山田脩は千葉・日体大柏高の同級生で、キャプテンと副キャプテンでずっと一緒に練習していたので手の内はお互いに分かっていた。去年の全日本学生選手権で勝って、全日本大学選手権では負けていたので、リベンジをしたいと思っていました。
山田はグレコローマンにも出場して疲れていたと思うけど、それだけの相手に勝ててうれしい。今後は、レスリングではなく、MMA（総合格闘技）に挑戦したい。この大会の優勝が僕の中で強みになると思う。次のステージに行かしていきたい」
■86kg級・石黒隼士（自衛隊＝難攻不落の高谷惣亮を破って2年連続世界選手権出場を決める）「高谷選手とはこれまで何度か闘って、一度も勝っていない。高谷選手が勝っている外国選手に勝てるようになって、少し自信はついても、それでも高谷選手には勝てなかった。やっと超えられて、安心とうれしい気持ちがまざっています。
自衛隊は世界のトップコーチがいて、高谷選手の弟の大地選手のような強い選手もいて、その中で毎日練習できているのが、一番の勝因だと思います。全試合を通じて無失点で終わったことが大きい。これまで攻撃力を武器にしていて、その反面でデフェンスがおろそかになっていたことがあった。取るレスリング＋固いレスリングができた。世界選手権でオリンピックの出場枠を取って、９月の段階でパリ・オリンピックの代表を決めたい」
■92kg級・吉田アラシ（日大＝4月のアジア選手権優勝に続いて国内の主要タイトルを初制覇）「今まで練習してきたことを十分に発揮できました。自分の強みは組み手。そこから崩して攻めることができました。アジア選手権も組み手からの攻撃ができて優勝できた。プレーオフも勝って世界選手権の代表権を取り、世界選手権での優勝を目標にします。
予定では、そのあと97kg級に上げて全日本選手権に挑むことを考えています。石黒峻士さん（注＝インタビュー時点で97kg級は行われていない）が世界選手権でオリンピック出場枠を取ってきたら仕方ないですが、そうでなければ全日本選手権で勝って、アジア予選を勝ち抜いてオリンピックに出たい」
■97kg級・石黒峻士（新日本プロレス職＝3試合を判定ながら、着実な試合内容で3年連続世界選手権出場を決める）「1ヶ月前にあばら骨を痛めてしまって思うような練習はできなかった。その間、いろんな人に支えてもらっていることを実感し、幸せな環境でレスリングができていることを、あらためて感じました。回復も早く、優勝できたのはよかった。
勝って当たりまえ、の気持ちで挑みましたが、その中でもチャレンジする。常に攻め続ける、という気持ちを持って挑みました。プレッシャーはありましたが、試合前に監督と話をしてチャレンジャーの気持ちになり切れました。オレグ選手（ボルチン＝昨年世界5位のあとプロレス入り）と約３ヶ月間、みっちり練習してきました。オレグ選手の力を借りて、世界選手権では去年とは違う成績を残したい」
■125kg級・山本泰輝（自衛隊＝4者リーグを全勝して世界選手権出場を決める）「きのうの2試合は思う通りの試合ができたのですが、今日の試合は自分の中で最も評価の低い試合になりました、アジア選手権で何もできないまま終わり、対策を練って、どこを強化するべきか毎日練習してきたのに、まったくそれができなかった。失敗したらどうしよう、という気持ちがあった。それはが一番の問題。アジア選手権のあとやってきた練習を見つめ直し、やり直したい」
