茂木さん「日本一幸せ」 茨城・鉾田 卒寿祝い5世代23人集合

玄孫の春月ちゃんを抱く茂木好枝さん(前列右から2人目)と家族たち=鉾田市札

6月15日に90歳の卒寿を迎えた茨城県鉾田市札の茂木好枝さんを祝おうと、子から玄孫(やしゃご)までの家族らが18日、集合した。5世代で総勢23人が顔をそろえ、にぎやかなひとときを過ごした。好枝さんは「多くの子どもたちに囲まれ、日本一幸せ」と顔をほころばせた。

好枝さんには、子と孫がそれぞれ4人おり、ひ孫7人、玄孫は今年5月に菅谷春月ちゃんが生まれ、2人となった。孫たちからは「札ばあちゃん」「よっちゃん」などと呼ばれている。

毎年、盆と正月にそれぞれの家族が好枝さん宅に集まるのが恒例だったが、新型コロナウイルスの感染が拡大してからは控えていたという。感染状況が落ち着き、好枝さんの卒寿と春月ちゃんの誕生が重なったことから、久しぶりに5世代が集まった。

小さなひ孫たちから「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」の歌で祝われ、花束を贈られた好枝さんは「こんなに幸せなことはない」と喜んだ。

好枝さんは、毎月の病院での検査も欠かさず、同居する次男の松尾さん(67)に毎朝、卵焼きと「タコさんウインナー」の弁当を作るのが日課。洗濯などの家事もこなしている。

子や孫たちから「あと10年は大丈夫」「来孫(らいそん)の顔も見られる」などと声をかけられると、好枝さんは「みんながいるから長生きできる」と感謝の思いを口にした。毎回、集合を呼びかけている次女の飯島幸子さん(51)は「みんなおばあちゃんが好き。おばあちゃんがいるからみんなが集まる」と話す。5世代家族の交流は今後も続きそうだ。

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