神奈川県内の待機児童222人 ほぼ横ばいも過去最少水準 保育所などの利用申込率は過去最高

神奈川県庁

 神奈川県は19日、希望しても認可保育所などに入れない県内の待機児童数が4月1日現在で222人だったと発表した。過去最少だった前年同期の220人からほぼ横ばいだった。少子化で就学前児童数は減少傾向にあるが、共働きの増加を背景に保育所などの利用申込率は過去最高を記録。県は引き続き市町村と連携して保育所の整備など受け皿の確保を進める方針だ。

 県内の待機児童数は最も多かった2010年には4117人に上った。県によると、現在は10年当時に比べ、保育所数はおよそ2.7倍の2750カ所、定員数もおよそ1.9倍の17万9416人に拡大。高まる保育ニーズに対応し、受け皿整備が進捗(しんちょく)したことが奏功したとみている。

 今年4月1日現在の待機児童数222人のうち、約9割の199人が3歳未満だった。

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