神戸大キャンパスに新種のハチ 「コウベアメバチ」と命名

神戸大六甲台キャンパスで発見された新種のハチ「コウベアメバチ」(神戸大提供)

 神戸大のチームは20日までに、六甲台キャンパス(神戸市灘区)で新種のハチを発見、「コウベアメバチ」と命名した。チームの前藤薫名誉教授は「身近にまだ未知の生物が生息していることを示している」と語った。

 チームによると、コウベアメバチは夜行性で体長約15ミリ。比較的大型で触角が長いのが特徴。他の生物に寄生する「寄生性ハチ類」の一種で、2015年にキャンパスで学生が採集した。その後和歌山県紀の川市でも確認された。DNA配列の解析などで新種と判明、今年5月に国際専門誌に発表した。

 夜行性の昆虫の観察は難しく、似た種類のハチの進化解明につながるという。

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