茨城県議資産 平均2344万円 最少更新 4人が1億円超

2022年12月に改選された茨城県議61人の所有資産が19日、県条例に基づいて公開された。県議が議長に提出した報告書を基に茨城新聞が算出した結果、土地・建物と預貯金を合わせた総資産額は平均2344万円で、前回改選後の2019年公開の2886万円から542万円(約18.8%)減り、過去最少を更新した。個人の総資産額トップは1億4315万円で、総資産が1億円を超えたのは前回と同じ4人だった。
県議の平均資産額の内訳は、土地989万円(固定資産税の課税標準額)、建物1140万円(同)、預貯金215万円。前回から土地は13.0%、建物は15.3%、預貯金は46.5%、それぞれ減少した。

県議1人当たりの借入金の平均は2153万円で、14.9%減った。

総資産が最も多かったのは小松崎敏紀氏で、総額の約83%を土地資産が占めた。総資産の該当がなかったのは金子晃久氏、大足光司氏、長田麻美氏、山本美和氏、鈴木将氏、ヘイズジョン氏、村田康成氏の7人で、前回から1人増えた。

61人中、前回に続いて資産公開した41人の総資産額の平均は2520万円で、前任期4年間で26.6%減少した。

前回より総資産額が増えたのは8人、減ったのは25人、変動なしは8人だった。中でも大きく伸ばしたのは石井邦一氏の4804万円増、設楽詠美子氏の2339万円増などだった。

県議は条例で改選のたびに資産等報告書の提出が義務付けられている。記載内容は任期開始日の今年1月8日現在、本人名義で所有する資産で、家族や会社名義の資産は対象外。提出期限の4月17日までに、取手市長転出に伴い県議を辞職した中村修氏は報告の対象外となった。

県議資産の一斉公開は1996年に始まり、今回で8回目。

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