「諫早市干拓の里」 開園30年から施設老朽化で機能縮小・集約へ 

 開園から30年近く経過し老朽化が進む複合遊園施設「諫早市干拓の里」について市は19日、現在の機能を縮小・集約し、それ以外の機能については廃止を含めて他用途への転換を検討していく考えを示した。地元農産物を中心とした直売所などは残した上で、スポーツ合宿所、公共施設や企業の誘致、宅地開発、新規就農者用の施設園芸団地などを検討していきたいとした。
 定例市議会で津田清議員(公明)の一般質問に松落輝彦農林水産部長が答えた。
 干拓の里は市の公共施設として1994年11月にオープン。小野島町など12.5ヘクタールの敷地に干拓資料館や馬事公園、遊戯施設などを備え、コロナ禍前は年間約12万~13万人の来場者があった。近年は老朽化や地盤沈下が進み、市は昨年度から今後の施設の在り方について検討を重ねてきた。
 答弁で松落部長は「主に公設民営を主体とした案と、売却の可能性も含め民設民営とする案などを基本として考えている」と説明。市民にとってもより良い場所となるように検討を進め、できるだけ早く具体的な方向性を示したいとした

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