十八親和銀行 波佐見に新店舗オープン 地元色豊かに 初のZEB認証で省エネルギーを実現

波佐見焼の石こう型を並べたカウンター=十八親和銀行波佐見支店・波佐見中央支店

 十八親和銀行(長崎県長崎市)の波佐見支店・波佐見中央支店(長崎県東彼波佐見町宿郷)が19日、新店舗での営業を始めた。建物で消費する年間のエネルギー収支を実質ゼロにする「ZEB(ゼブ)」認証を受けた同行初の店舗。
 波佐見支店跡地に軽量鉄骨平屋建て367平方メートルを新築。屋根に約25キロワットの太陽光発電パネルを設けたほか、換気による室温変化を抑える空調や、断熱性能が高いガラスや建材で省エネルギー化した。
 室内は波佐見焼ゆかりの装飾で演出。土を流し込んで成形に使う「石こう型」の断面を、窓口のカウンターの下部に並べた。床の一部にも陶板を埋め込み、ATMコーナーの壁には、陶磁器の破片をちりばめた建材「波佐見テラゾ」を採用した。
 仮店舗としていた旧波佐見中央支店(同町井石郷)は「上波佐見出張所」としてATMだけを残した。
 新店舗でセレモニーがあり、窯業関係者や前川芳徳町長らが出席。同行の山川信彦頭取は「波佐見町は400年以上の焼き物の歴史を誇る。その『不易流行』を見習いながら、新しい銀行をここからスタートさせたい」とあいさつした。

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