”黄金色”の麦秋 小麦畑で収穫最盛期 コンバインが軽快に刈り進む/岡山・津山市

麦秋を迎え、産地化が進む岡山県津山市内の小麦畑でも収穫の最盛期となった。今季は天候不順の中でもまずまずの作柄という。

新野山形地区で2019年から手掛ける農事組合法人・奥新野営農組合では、5・4ヘクタールに作付した「せときらら」を13日から18日にかけて刈り取り。梅雨の晴れ間の強い日差しの下、黄金色に実った穂をコンバインが軽快に刈り進んでいく。

内田吉則理事(72)は「収量は豊作だった昨年よりやや少ない。パン生地に向く強力粉になり、おいしい地元の小麦を市民にもっと味わってほしい」と話す。

市農業振興課によると、昨季は市内全体でせときららと薄力粉になる「ふくほのか」を151ヘクタールに作付し、総収量は約560トン。今期の作付面積は165ヘクタールで、総収量約520トンを見込む。収穫は今月下旬には終わり、乾燥調製後にJAの専用施設で製粉され、市内の直売所にも並ぶ。

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